Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

子どもの存在が強い大人をつくる

子どもを持つと、人は変わりますね。どこがどう変わるのか、説明はむずかしいのですが、強いて言えば雰囲気でしょうか。

妊婦さんはお腹が膨れていくのに伴って、ふんわりとした優しい雰囲気をまとっていくようですし、子どもが生まれた後は、少しずつ、どっしりと落ち着いた感じ、根をはったような強さが身に付いていくようです。

きょうは、そんな子どもから強さをもらう話を紹介します。

辻村深月さんの『青空と逃げる』

元女優の早苗は、小学生の息子を連れて、逃避行を始めました。

舞台俳優の夫が、人気女優の車に同乗して交通事故にあって以来、マスコミや世間からの好奇の目にさらされています。さらに夫が失踪してからは、夫を探す危険な雰囲気の男たちに追われているのです。

早苗は、息子を守り切れるのか。こんな事態を招いた夫を許せるのか。

ハラハラドキドキの逃避行物語であり、旅行記であり、家族の絆の物語です。

青空と逃げる (単行本)

青空と逃げる (単行本)

  • 作者:辻村 深月
  • 発売日: 2018/03/20
  • メディア: 単行本
 

子どもが、親の中に眠っていた力を引き出す

早苗と息子は、住み慣れた東京から、高知の四万十川兵庫県の家島、大分県別府温泉、そして宮城県の仙台へと逃避行を続けていきます。見知らぬ土地で、見知らぬ人に囲まれて、生活費を稼ぐために働きます。とてもたくましい。

息子の力は、そんな母・早苗は東京にいた頃には想像もつかない姿だったと言っていますから、元々たくましい人だったのではありません。

早苗は 「この子がいたから、一人でできたことが、たくさんあるのではないか」と回想しています。

「子どもを守らなければ」という状況は重荷でもあるけれど、心の支えにもなってくれます。子どもの存在が、私たちの中に眠っている底力を引き出すのです。

 

映画『幸せのちから(The Pursuit of Happyness)』(ガブリエレ・ムッチーノ監督、ウィル・スミスさん主演)

ホームレスから億万長者になった実在の人物クリス・ガードナーの半生を元に、父と幼い息子の愛情を描きます。ウィル・スミスさんが実の息子さんと一緒に出演したことでも知られている作品です。 

幸せのちから (字幕版)

幸せのちから (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

子どもがいるから、幸せを追い続けられる

 「幸せのちから」と初めて聞いたときは、幸福感が他者に寛容になれる、より辛抱強く頑張れるといったことを指すのかと思ったのですが、違いました。原題にPersuitとあり、幸福を追求する力強さですね。

主人公のクリスは、事業に失敗し妻に去られ、無職のシングルファーザーになります。幼い息子を抱えながら、何とか生活を立て直そうと、厳しい職業訓練を受け、奮闘を続けます。

どん底からの脱出は、子どもの世話をしなければならないことで、いっそう大変になったことは言うまでもありませんが、子どもといたからこそ、より良い暮らしに向かって、頑張り続けられたのかもしれません。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。