Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

貧乏神に憑かれたら、どうすればいい?

師走に入り、今年も、もう残りわずかになりました。

新しい年には、年神さまが下りてこられ、宝船に乗った七福神さまをお見掛けします。日本には、たくさんの神さまがいらっしゃいますが、いつも福徳を授けてくださるとは限りません。 

きょうは、憑き神をテーマにご紹介します。

 

浅田次郎さんの『憑神

貧乏侍の彦四郎は、酔っ払って転がり落ちた土手の下で、小さな祠「三巡稲荷」を見つけ、「なにとぞよろしう」と拝みます。翌日、彦四郎の前に貧乏神が現れ、憑き神の祠であったことが分かります。 

憑神 (新潮文庫)

憑神 (新潮文庫)

 

憎い奴に身代わりになってもらう

貧乏神の働きで、彦四郎の家はたちまち収入源を断たれる危機に陥りますが、恨み重なる相手に貧乏神を押し付けられる「宿替え」という方法があることを知ります。

禍から逃れられるどころか、憎い奴に復讐できるなんて素晴らしい!

でも、なぁんだと安心するのは早いです。「三巡稲荷」という名に表される通り、憑神は三度めぐってくるのです。さあ、どういたしましょう。

 

輪渡颯介さんの『祟り神 怪談飯屋古狸』

怖い話をするとご飯が無料になる一膳飯屋「古狸」の常連客、虎太が怖がりなのに、なぜか怖い話が起こった場所に泊まり込むことになってしまうというシリーズ。 

祟り神 怪談飯屋古狸

祟り神 怪談飯屋古狸

  • 作者:輪渡 颯介
  • 発売日: 2020/02/27
  • メディア: 単行本
 

神仏で稼ぐべからず 徳を積もう 

今回、虎太が関わるのは、たびたび死体がでるという雑木林。そこは信心を持たぬ男が御新木を伐り倒し売り払った後、首をくくったという場所で、材木となった御新木で商売をした者が死体になっていることが分かります。

材木の出所を知らないのに祟りにあうなんて、とばっちりが降りかかったとしか言えませんが、神仏の怒りに文句を言っても始まりません。

神仏の祟りに対抗するには、神仏の加護を得るしかありません。徳を積みましょう。

 

畠中恵さんの『ねこのばば』

妖の血をひく病弱な若だんなと、若だんなを慕う妖たちの珍事件シリーズ『しゃばけ』シリーズの第三弾。 若だんなと貧乏神の金次の出会いが描かれています。

もてなし尽くすべし 

若だんなは、兄や他の妖に止められるのにも関わらず、貧乏神の金次の世話を焼きます。ガリガリにやせて貧相ななりの金次を放っておけないのです。

そして、心優しい若だんなと友達になった金次は「若だんなが暮らす長崎屋には取りつかない」と約束します。

これっぽっちの下心もなく親切にしてもらったら、貧乏神ですら、恩に報いたくなるのです。情けは人の為ならず、ですね。

 

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bookinlife.hatenablog.com

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。