Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

読書していたら、読みたい本が見つかった

あなたは、どこで読む本を見つけますか。

本屋さんの店頭のポップを見たり、雑誌の本の紹介コーナーなどに目を通したり。新しい本との出会いのきっかけは、いろいろありますね。

このブログがその一つに入っていたら、とても嬉しいです。

きょうは、読書しながら、次に読む本が見つかる一石二鳥の本を紹介します。 

 

名取佐和子さんの『金曜日の本屋さん』シリーズ

駅中にある喫茶店が付いた本屋「金曜堂」は、SNSで評判の「読みたい本が見つかる本屋」。店長の槇乃さんが地下鉄のホームを改造した広い書庫から本を探し出し、喫茶担当の栖川さんが本にまつわるメニューでおもてなししてくれます。

大学生の倉井くんの金曜堂アルバイト体験談、連作短編集です。  

金曜日の本屋さん―夏とサイダー (ハルキ文庫)
 

一作目:金曜日の本屋さん (ハルキ文庫) 

 本の海で溺れないために

一作目の第一話に印象的な言葉が出てきます。

お客様が本の海で溺れないように、要所で浮き輪を投げてやるのが本屋の役目さ。

家業の本屋を業界最大手にまで育てた、倉井くんのお父さんの口ぐせだということなので、作者が抱く理想の本屋さん像と考えられます。

さて、本の海とは何か。

真っ先に思いつくのは、この世界にある本の数が多いということ。倉井くんも「本屋の息子のくせに僕、大きな本屋に入ると、気持ち悪くなるんです。本もコミックスも雑誌もたくさんありすぎて、オエーッてなります」と言っています。

選択肢が多いのは幸せだけれど、多すぎると迷うばかりで、選べなくなってしまいます。でも、それだけではありません。

金曜堂は、高校の読書同好会の仲間がつくった本屋さんで、同じ本の受け止め方が人によって異なることを楽しめる人たちです。

例えば、二作目に登場する『さびしがりやのクニット』はラブストーリーにも読めるけれど、誰にでもある心の穴をどう埋めるの話にも読めるよね、という具合に。 

読書は自由だ。物語は読む人が自由に受け取ればいい。だけどもし、自分の読み方で苦しくなっちゃう人がいるなら、誰かが物語への新しい視点を伝えることは、おおいにアリでいいじゃないか。

本を読んで苦しくなるのも、本の海に溺れたということではないかと思います。

『金曜日の本屋さん』は、登場する本を読んだことがなければ読みたくなるし、読んだいても、「そういう読み方もあったか」と読み直したくなります! 

 

三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズ

ビブリア古書店の若き店主、栞子さんは、古書の売買のほかにも手掛けていることがあります。それは、とてつもない読書量から得た膨大な知識を活かして、古書をめぐる謎を解決すること。

ビブリア古書堂のアルバイト、大輔くんが語る事件簿ミステリです。 

本好きに勝る本の解説者はいない 

本をこよなく愛する栞子さんは、本のことになるといくらでも話したい。読書ができない体質の大輔くんは、本の話を聞くのが楽しい。ということで、大輔くんに「どういう本なのですか」と尋ねられるままに、栞子さんが次々に本の説明をしてくれます。

大輔くんと一緒に、栞子さんの見事な推理や本をめぐる逸話を聞いているうちに、自分でも読みたくなります!

  

【こちらの記事もどうぞ!】 

bookinlife.hatenablog.com  

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。