Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

苦手の克服には恋が効く?!

あなたは今、恋していますか。

この恋のためなら何でもできるとおもった、あの強さを取り戻したいです。

きょうは、恋の力で苦手を克服しちゃう話を紹介します。

 

吉野万里子さんの『イモムシ偏愛記』

中学生の凪は、近所の豪邸の主、嘉世子さんに招かれて、下心が芽生えます。嘉世子は、凪が好きなアイドル光くんの祖母なのです。嘉世子さんにお手伝いを頼まれて、光くんに近づけるかもと喜んだのもつかの間、それはイモムシのお世話でした。。。

昆虫が苦手な凪とイモムシを愛する嘉世子さんの出会いのお話。 

イモムシ偏愛記

イモムシ偏愛記

  • 作者:吉野 万理子
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

好きな気持ちが、がんばる力を連れてくる

好きな人のことなら何でも知りたくなるのに、嫌いなもののことは何にも知りたくない。これは、ごく普通の心理ですが、好きな人と嫌いなものがくっついてしまったら、どうなるのでしょうか。

凪がスニーカーを借りる場面に、この心理がよく表れています。当初、汗臭い男の子のお古と聞いて「もちろんイヤです」という想いが走りますが、大好きな光くんのお古と分かった途端に「頬ずりしたいくらい」「履かせていただけるなら身に余る光栄」へと気持ちが移り変わります。

そして「うちの孫(凪が好きな光くん)もね、イモムシが大好きでね」の言葉で、さらにイモムシのお世話も引き受けてしまいます。

恋の力は、生理的な嫌悪まで超えさせてしまいます。恐るべし。

 

輪渡颯介さんの『怪談飯屋古狸』

虎太は、奉公先を追い出されて、毎日の食事代にも困る金欠状態。

看板娘のお悌ちゃんに惹かれて入った一膳飯屋「古狸」で、幽霊が出た長屋に泊まりこんだら、無代で飲み食いさせてやると持ちかけられます。

怖い話が大の苦手だけれど、飯代が浮く。幽霊が怖いことをお悌ちゃんに知られるわけにはいかない。虎太の肝試し行脚の日々が始まります―――― 

怪談飯屋古狸

怪談飯屋古狸

  • 作者:輪渡 颯介
  • 発売日: 2019/10/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

好きな相手にカッコイイ姿を見せたい 

コレだけは言われたくないことってありますね。虎太の場合は、名前をからかわれるのがとても嫌。

「虎太なんて猛々しい名を持っているのに、まったく虎からかけ離れている。お前は虎太なんかじゃなくて。。。」と言われて、虎太は、恐ろしい幽霊が出るという長屋に泊まることを引き受けます。

でも、ここまで言われるなら、 弱虫となじられているも同然。それでも、猫太と呼ばれるのを回避しようとしているのはなぜか。

この人の前だけではカッコよくありたいってことありますね。虎太の場合は、看板娘のお悌ちゃん。

恋の力は、苦ってなことも、ちょっと背伸びして克服させてしまいます。恐るべし。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。