Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

先が見えないからこそ、となりの人の手をにぎろう。

新型コロナウィルスの感染者数が、ふたたび増え始めています。やっと自粛生活から抜け出せると思ったのに、逆戻りなのかしら。

その上、大雨や川の氾濫まで起こるなんて、これ以上耐えられない~と、日本中に不安が広がっています。

先が見えない不安を抱えている今、ご紹介したいお手紙があります。

 

となりの人の手をにぎろう。

ほしおさなえさんの『活版印刷日月堂 空色の冊子』に出てくる、保育園の園長先生が卒園していく子供たちに贈ったメッセージです。

これからどうなるのかわからない。

そんな時代を生きていかなければならない。

 

あせっちゃいけない。あきらめてもいけない。

 

たいへんなこともあるだろうけれど、
いつもとなりの人に手をさしのべよう。

 

となりの人の手をにぎろう。

どんなときでも、勇気を持って、元気に進もう。

「となりの人に手をさしのべよう」
「となりの人の手をにぎろう」というのが素晴らしい。

大変なとき、苦しいときは、自分のことだけで精一杯で、他の人に構っていられないという気になるものですが、自分ばかりをみていると視野が狭くなって、辛さばかりがつのります。いろんなことがチグハグになって、訳が分からなくなっていきます。

他の人に目を向ければ、ひとりじゃないことが分かるし、気が紛れて辛さも薄らぎます。優しい気持ちが重なった先では、いろんなことがカチリとはまって、再び人生が穏やかな流れを取り戻すような気がします。 

何よりもまずは、人とつながることが大事。

ほしおさなえさんの『活版印刷日月堂 空色の冊子』

活版印刷日月堂』シリーズは、まさにそんなストーリーです。

お父さんを亡くし、婚約者と分かれ、仕事もない。すべてを失った弓子さんが、一休みのつもりで亡き祖父母の家に帰ったところから物語が始まります。

弓子さんが、良くしてくれる知人への感謝の気持ちを伝えるために、祖父が遺した印刷機を動かしたことで、時間が流れ始めます。

そして、「活版印刷日月堂」を訪れたお客さんたちは、一歩踏み出すきっかけを見つけ、弓子さんは活版印刷の中に自分の居場所を見つけます。

『空の冊子』はシリーズの昔、弓子さんのお祖父さんが経営していた頃の話です。 

([ほ]4-5)活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫)

 

あせっちゃいけない。あきらめてもいけない。

なんとかしなくちゃと、焦ってやみくもに走ると、おかしな迷路にはまり込んでしまいます。走り出す前に、となりの人の手を握って一緒に深呼吸をしたら、少し気持ちが落ち着きます。 

どんなときでも、勇気を持って元気に進もう。

それから、顔をあげて明日に向かって進もう。から元気で十分。元気なふりをしているうちに、それが本当になるから。

明けない夜はない。止まない雨はない。きっと、道が開けると信じましょう。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。