Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

フツーってなに?フツーじゃないことは、悪いことなの??

あなたは、子どもから「みんなが持っているXXが欲しい」とせがまれたら、どうしますか。「みんなが持っているなら仕方ない」と買ってあげますか。それとも「ウチはウチ、ヨソはヨソ」と言い聞かせますか。

「自分だけが違う」状況はつらいけれど、「みんなと同じ」を追いかけ続けるのも苦しいです。

きょうのテーマは、LGBTQです。

  

吉川トリコさんの『ミドリのミ』

小学生のミドリは、パパに連れられて、源三の家で暮らし始めます。

源三はパパの恋人。源三はヘンテコだけど楽しい。新しい学校には謎のルールがある。ママは人生設計が狂って動揺している。パパは周囲の人を傷つけて悩んでいる。

ミドリと、「フツー(普通)」を求められて傷ついた大人たちを描きます。 

ミドリのミ (講談社文庫)

ミドリのミ (講談社文庫)

 

フツーのヘンとフツーじゃないヘンがある

ミドリの父親・広は、家庭を持ってから、男性に恋した自分に驚き、戸惑っています。

 いまもって広は自分がゲイなのかそうでないのか、よくわからないでいる。

物の本に寄れは、同性愛者とはいってもいろんなタイプがいて、一概にこうだと言い切れるものだはないのだそうだ。

千差万別、十人十色、グラデーションになっていて 一人として同じ人間などいない。

なんだそうか、と広は思った、そんなら異性愛者と同じじゃないか、と。 

これはフツー(普通)で、これはヘン(変)と分けていくと、ヘンの中にも、フツーのヘンとフツーじゃないヘンがでてきます。そんなのヘンじゃないか!

そもそも、皆それぞれに違うねーと捉えれば、フツーとヘンに分ける必要もなくなって、 かなりたくさんの悩みが生まれなくて済むのです。

  

近藤史恵さんの『モップの精と二匹のアルマジロ

キュートな清掃ガールのキリコちゃん。清掃を担当しているビルに勤める夫の浮気調査を依頼されたことをきっかけに、ある夫婦の謎に触れ、事件に巻き込まれていきます。 

モップの精と二匹のアルマジロ (実業之日本社文庫)
 

フツーじゃない悩みは、気にするほど大きくなっていく

キリコちゃんの調査対象となったのは、モデル並みの容姿の持ち主で社内どころか、オフィスビル中の女性からモテモテ。さぞかし楽しい生活を送っているかと思いきや、フツー(普通)ではないことを悩んでいます。

悩みが大きすぎて、自分を想ってくれている奥さんや友だちの存在が目に入りません。フツーとは異なることを気にし始めると、どんどん追い詰められていく一方です。

悩みの深さ、苦しさは、当人にしか分からないことだけれど、自分らしくあることを認めてくれる人と出会えたなら、そろそろ、悩むのを止めてもいいのではないかしら。 

一緒に生きていく人と分かり合えたなら、もうそれで十分です。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。