Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

家族をつなぐのは、互いへの「たしかな想い」

なんだか、急に暑くなった気がしていたのですが、いつの間にか、暦は衣替えの季節を指していて、このくらいの暑さは当然ですね。

行楽が盛んになる時期を、世界中が「自粛」という合言葉で引きこもっているものだから、季節の変化を感じられず、春先の気分が抜けていないのを実感しました。

私たちがコロナ禍で右往左往している間にも、少しずつ季節はめぐっています。

さて、6月はプライド月間。きょうは、LGBTQをテーマにご紹介します

 

小川糸さんの『にじいろガーデン』

35歳の泉と19歳の千代子は、出会ってすぐに急速に惹かれ合います。ふたりは共に、人生に絶望していました。「もっと、自分に正直に生きたい」と、日本で一番星空がきれいに見える里に移り住み、新しい人生を始めることにします。

泉、千代子、二人の子どもたちへと、各章ごとに視点を移動させながら、レズビアンカップルの泉と千代子が築いたタフで、愛情深い生活を描きます。 

にじいろガーデン (集英社文庫)

にじいろガーデン (集英社文庫)

  • 作者:小川 糸
  • 発売日: 2017/05/19
  • メディア: 文庫
 

家族をつなぐ「たしかな想い」は、育てていくもの 

泉と千代子は、レズビアンであるがゆえの悩みや苦労を抱えますが、互いに対する想いが揺らぐことはありません。

レズビアン・マザーと2人の子どもの新しい暮らしを始めた千代子は、こう語ります。 

 家族というものは、きっと最初から家族のわけではなく、
毎日毎日、笑ったり、怒ったり、泣いたりしながら、
少しずつその形が固まっていく
ものだと思う。

だから、その努力を怠ると、いくら血がつながっている家族でも、
壊れて、バラバラになってしまう。(中略)

だから、決して壊れないように、決してはぐれないように、
わたしたちは、いつもしっかりと手をつないでいた。

誰かを愛するって、どういうこと?結婚とは?家族とはなんだろう? 

私たちは、ついつい「家族なんだからー」と期待してしまうけれど、その前に必要なのは、家族をつなぐ互いへの「たしかな想い」

「たしかな想い」は手に入るまで分からないから、頭でっかちに、男と女がどうとか、血のつながりを持ち出して説明しようとします。 

そして、たしかな想いは、一度手に入れたら、ただそこにあり続けるのではなく、育てていくものなのです。

 

映画『チョコレート・ドーナツ(ANY DAY NOW)』

(トラヴィス・ファイン監督、アラン・カミングさん、ギャレット・ディラハントさん主演)

ショーダンサーのルディと弁護士のポールは、恋に落ちて付き合い始めます。そんな折、ルディは、アパートの隣室に住むダウン症の男の子と知り合います。母親は薬物依存症で、面倒をみていません。気の毒に思ったルディとポールは、男の子を引き取りますが、偏見の壁にぶつかり引き離されてしまいます。

実話に基づく感動のストーリー。かなり重いです。。

チョコレートドーナツ [DVD]

チョコレートドーナツ [DVD]

  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: DVD
 

家族をつなぐ「たしかな想い」は、目に見えない 

ルディとポールは、親には不適格と頭でっかちな判断をされてしまいますが、男の子のためをいちばん想っているのは、この二人であることは言うまでもありません。

どうしたら、「たしかな想い」があることを明らかにできるのでしょうか。

 

『にじいろガーデン』の中に、泉が 「ママたち(同性愛者)の役割って、なんだろうね?」と問われて、「私たちに与えられた使命は、いたわることだと思う」と答える場面があります。

うちらは、世の中のはじっこで生きているから、
そういう少数派の人たちの気持ちが理解できる。
だからその分、優しくなれるの。
いろんな弱い立場の人の気持ちが、わかるから

もっと心で物事をみれるように、心を救いとれるようになっていかれたら、もっと生きやすくなるとおもいます。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

今週のお題「外のことがわからない」