Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

女たちは、なぜ結婚を望むのか

あなたは、結婚したいですか。もう結婚している、結婚していたという方は、思い出してみてください。結婚したかったですか。

きょうは、結婚したい理由を考えます。

  

朝比奈あすかさんの『人生のピース』

34歳の大林潤子には、高校時代からの親友が二人います。「朝活」を提案したり意識高い系のみさ緒と奥手な礼香。ある日、男には縁遠いと思っていた礼香が、いつの間にか見合いをして結婚を決めたことを知ります。みさ緒には、別れては縒りを戻すことを繰り返す、腐れ縁の恋人がいます。焦った潤子の婚活物語です。 

人生のピース

人生のピース

 

 

 1. 結婚するのが「まとも」と刷り込まれている

潤子は半年の婚活を経て、自分の心境をこう分析しています。

これまでの人生で、わたしは大きく踏み外したことがなかった。親からも会社からも、けっこう信頼してもらえているほうだし、親友からも『まとも』って言われてる。でも、それって、単に癖のようなもので、何がしたいかより何がまともかを先に考える、性格の習慣なんだって気づいて。

無意識に刷り込まれた価値観は恐るべし。

明確な理由もなく、結婚するものと思い込んでいたりします。そうなると、いわゆる結婚適齢期になっても結婚する予定がないと、まるで自分が劣っているかのような気がしてきて、焦ってしまいます。

 

2. 「説明のしやすさ」を求めている

結婚したいと言う潤子に対して、独身の先輩がそれは「説明のしやすさ」を求めているのではないかと言われる場面があります。

 先輩:
この歳で未婚っていうだけで、勝手に不幸だと思いたがる人が多いから。そのことで、勝手に同情されたり、勘繰られたり・・・余計なお世話。(以下略)

 

潤子:
まったくその通りだと、わたしもそう思うんです。思うんですけど、他人に馬鹿にされたくないし、軽んじられたくない、言わないでもわかってもらえる「説明」が欲しい。

人間は社会的な生き物だから、他人の目を気にせずにはいられません。

最近はセクハラと批難されるから、無遠慮な言葉をかけられる機会が減っていますが、口に出して言われない代わりに、反論や言いわけをすることもできず、結婚するまでずっと、居心地の悪さが続きます。

 

 乃南アサさんの『結婚詐欺師』

女性から言葉巧みに大金を巻き上げる結婚詐欺師の橋口雄一郎と、橋口を追う刑事の阿久津の捜査を描くストーリー。 

結婚詐欺師

結婚詐欺師

 

 

3.相談相手がいなくて淋しい

結婚詐欺師にだまされるのは、決して愚かだからではありません。

橋口が目を付ける女たちの大半は、最初は多少口が重くても、いったん話し始めると、堰を切ったように日頃の鬱憤を吐き出し始める。彼女たちは等しく、自分の人生に割り切れない不満を抱いており、そして、「何か」を待っている。

人生がうまくいっていないと感じることは、珍しいことではありません。でもそれに、「まとも」な人がしている結婚ができない状況が重なると、とてもキツイです。

そんなときに素敵な相手とめぐりあって結婚するのは、抱えている問題に別れを告げられるばかりか、周りを見返すこともできて、一石二鳥。心惹かれて当然です。

おとぎ話のシンデレラの時代から今も変わらず、結婚は 一発逆転できる秘策なのです。

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。