Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

つらい想いを抱えている人に贈る言葉

あなたには、最近、何かいいことがありましたか。つらいことも、ありましたか。

いま笑顔でいるからって、つらい目にあったことがないとは言えませんよね。みんな、大なり小なり、つらい想いを抱えることもあって、それでもがんばっています。

きょうは、つらい想いを抱えている人に贈る言葉を紹介します。

 

宮部みゆきさんの『昨日がなければ明日もない』

離婚を機に、妻の父親が経営する企業を辞め、探偵事務所を始めた杉村三郎の事件簿。

杉村三郎の真面目で穏やかな人柄で、探偵業を遠して見えてくる、この社会の闇の暗さが際立ちます。  

昨日がなければ明日もない

昨日がなければ明日もない

 

過去を受け入れた先に、幸福な未来がある

私たちは、何の根拠もなく、世の中を騒がす事件は自分とは関わりのないところで起きている他人事と思いがちです。でも、たとえ清廉潔白に生きていても、私たち自身が事件の当事者になってしまうこともあります。

杉村三郎が探偵の仕事で出会った女性、朽田三恵は、自分勝手で奔放な姉に振り回されて人生がめちゃめちゃだと言います。そして、それを相談した占い師から言われた言葉がこれです。

どれほど辛い過去だろうと、それはあなたの歴史です。
昨日のあなたがあってこそ今のあなたがあり、あなたの明日があるのです。受け入れて前向きに進まなければ、幸福な未来への道は開けません。

自分は悪くないのに、つらい過去を背負わされた人には、非常に厳しい言葉です。だって、押し付けられたつらい過去も、今の自分も愛せないのが苦しいのですから。

 

乃南アサさんの『パラダイス・サ―ティ』

栗子は29歳の誕生日に嫌なことばかりが続いた上、家族喧嘩をして、家を飛び出し、中学時代からの友だち、菜摘のマンションに転がり込みます。菜摘は、いつの間にかレズビアンであることに目覚め、男装のバー経営者になっています。

微妙なお年頃の栗子と菜摘の恋の物語です。 

明日を見て、パラダイスにする決心をしよう

栗子が失恋をして落ち込んでいるときに、こんな言葉をかけられます。

身体の傷も、心の傷も同じですよ。なかったことには出来ない。それも含めて、自分自身なんですから、せいぜい可愛がって、仲良くつきあっていくしか、ないんじゃないかな。

傷ついた痛みを一番よく知っているのは自分なのだから、自分が可愛がらずになんとしましょう。

最後に、立ち直りつつある栗子はこう宣言します。

パラダイスにするんだ、私の三十代(中略)
子どもには絶対に分からない、パラダイスだよ。
私、絶対に、パラダイス・サ―ティーにするんだ

人生がうまくいっていないと、アイツのせい、アイツが悪いからだと恨みたくなりますが、恨み言を口にする度に、つらいことを思い出して、再び自分が傷つくことになります。

だから、つらいことを思い出さないためには、私たちは幸せにならなければ!!つらい経験をした人ほど、幸せにならなければいけません。

あなたも、わたしも、みんな幸せになりましょう。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。