Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

寅さんの魅力に迫ります!

新年明けましておめでとうございます。

今年も、いろんな本をご紹介していきます。どうぞよろしくお付き合いください。

さて、映画「男はつらいよ」新作が公開されましたね。50周年記念作品となるそうで、フーテンの寅さんは日本の国民的ヒーローです。

きょうは、寅さんの魅力に迫ります。 

 

小路幸也さんの『探偵ザンティピーの仏心』

NYの私立探偵ザンティビーは、日本に縁があります。ザンティピーの日本好きが引き寄せているのか、可愛い妹は北海道の旅館に嫁ぎ、今回は日本を訪れるクライアントの娘のボディーガードを依頼されます。フーテンの寅さん調の喋りで誰とでも仲良くなるザンティビーの名探偵事件簿です。 

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫)

 

ザンティビーは映画「男はつらいよ」シリーズのビデオを観て、日本語を身につけたという大の寅さん好きで、寅さんのように話すことを処世術にしています。 

日本人なら誰もがこの話し言葉(フーテンの寅さんの喋り方)で話すとフランクになってくれる。笑顔にさえなってくれる。これはコミュニケーションの方法として実に有効な手段ではないかと思う。

寅さんの魅力の一つに、その喋りがあることは間違いありません。

 

米田 彰男 さんの『寅さんとイエス

映画「男はつらいよ」を何度も観たという神父が寅さんとイエスのよきものを伝えたいと、人間の色気、フーテン性、つらさ、ユーモアの点から、両者の類似性を語ります。 

寅さんとイエス (筑摩選書)

寅さんとイエス (筑摩選書)

 

寅さんとイエス。意外な組み合わせのようにも思えますが、この本を読み進めると納得できます。

故郷を捨てたフーテンで、常識や規制に縛られず、社会的地位に関係なく人と交流しては、食事やお酒を楽しんでいた。ユーモアにあふれていて、弱者に優しかったのが、イエス福音書には、お上品にまとめれらているけれど、そうでなければ、人々から慕われたわけがないと言います。

なるほど。上記はまさに寅さんの生き方ですし、50周年を迎えた国民的ヒーローの地位にあると、陰口はなくなって、追従する声ばかりになるから、そのうち寅さんも聖人になってしまうかもしれません。

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com  

bookinlife.hatenablog.com

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。