Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

心をいやして居場所をみつける

ああ、どこか遠くに行きたい。そんなとき、あなたならどこに向かいますか。

北か、南か。行先の方角に心境が反映するみたいです。

きょうは、この記事で紹介した『図書室のキリギリス』に登場する本を読んでみます。 

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芦原すなおさんの『オカメインコに雨坊主』

まもなく50歳になる絵描きのぼくは、うっかり乗る列車を間違えて、たどり着いた町に住み着いてしまいます。居候先のおばあさんと小学生の孫のチサノ、三毛猫のミーコとオカメインコと一緒に暮らす日々は、現実と幻想が混じり合い、静かに確実に心をいやしてくれます。 

オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル)

オカメインコに雨坊主 (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 

瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』

23歳の千鶴は、仕事や人間関係がうまくいかず疲れきって、命を絶つ決意で北に向かいます。たどり着いた集落の民宿で睡眠薬を飲みますが、死ぬことはなく、たっぷり眠ったことで爽快な目覚めを迎えます。死ぬ気が無くなった千鶴は、集落で穏やかな日々を過ごして、心をいやします。 

天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)

  • 作者:瀬尾 まいこ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/10/30
  • メディア: 文庫
 

 

オカメインコに雨坊主』と『天国はまだ遠く』。どちらも田舎で疲れた心をいやします。都会よりも田舎暮らしの方が良いのでしょうか。

元気を取り戻した千鶴は、気づきます。 

私はこの地が好きだ。(中略)都会に戻ったからって、するべきことがあるわけじゃない。やりたいこともない。

存在の意義なんて結局どこへ行ったって、わからないかもしれない。けれど、それに近づこうとしないといけない気はする。

ここで暮らすのは、たぶん違う。ここには私の日常はない。ここにいてはだめなのだ。

田舎はきっと、ぬくぬくと気持ちの良いこたつのようなもので、疲れをいやすのに最適な場所で、ずっと留まるところではないのです。だから、元気になったら、自分の力を発揮できる場所に向かうのです。 

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。