Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

読書で世界が広がっていきます

あなたは、司書の方とお話したことがありますか。

本にとても詳しくて、本の貸出しや返却手続きをしてくれたり、本を探す手伝いもしてくれる図書館の黒子のような存在。

私は、司書さんが企画する本の展示紹介コーナーを眺めるのがすきです。

きょうは、司書をテーマに紹介します。 

 

竹内真さんの『図書室のキリギリス』

夫の 失踪から3年。本好きの詩織は、私立高校の学校司書として働き始めます。司書の資格も経験もありませんでしたが、校長先生が円花蜂という名前で本を寄贈する謎、1つの本に2つの学校の蔵書印が押されている謎などに取り組んだり、生徒と交流する中で、司書の仕事が面白くなっていきます。 

図書室のキリギリス (双葉文庫)

図書室のキリギリス (双葉文庫)

 

 本をほとんど読まなかった大隈くんは、図書館の使い方を習うオリエンテーション授業で、たまたま手に取った「クマよ」をきっかけに星野道夫の著作にはまり、写真部に入って夏休みに撮影旅行を兼ねた一人旅に出るまでになります。

本を通して広がっていく世界。
(文化祭で行うブックマークコンテストでは)そんなことを語りたかった。学校司書というのはそれを生徒に教える立場だと思っていたけれど、誰よりそのことを教わったのは詩織自身だ。

 本をきっかけに、私たちの世界は限りなく広がっていきます。

 

森谷明子さんの『花野に眠る 秋葉図書館の四季』

れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館の司書たちが、利用者から持ち込まれる謎を解決する話。謎が謎を呼び、本に関することから、秋葉という土地の秘密にも迫っていきます。

秋葉図書館を訪れた謎の一つに、昔読んだ本を見つけ、懐かしく読み返したら記憶にあるストーリーとは異なっていたというものがあります。種明かしをしてしまうと、その原因はイラスト。

画家のストーリー解釈によって、イラストの内容が変わり、そのイラストを眺めながら読んだ人によってまた、本の印象が変わります。司書の能勢さんは言います。

君の解釈が間違っているわけじゃない。
物語は受け取る人によって変わる。それでいいんだ。

学校には国語の授業があって、読解のテストがあるから、答えはひとつのような気がするけれど、そうではありません。

本は作者だけではなく、読者のものでもあります。本は、読む人の数だけ、幾通りにも広がっていきます。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。