Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

AIは怖くない。AIを使う人間が怖い。

過去数十年の間に科学技術は飛躍的に進歩しました。私たちの生活がとても便利になる一方で、身の回りに便利だけれど、仕組みが良く分からないモノが増えていて、不安がつきまとっている気がします。

きょうは、私たちの生活を大きく変える、仕組みが良く分からないシステムの話です。 

 

東野圭吾さんの『プラチナデータ

国民のDNA(遺伝子)情報を利用して犯人を特定するDNA捜査システムが開発されます。犯罪の検挙率が飛躍的に上がる一方で、連続婦女殺害事件の犯人だけは見つかりません。不可解な雲行きの中でシステム開発者の兄弟が殺害されます。DNA解析員の神楽がシステムを走らせると、なんと神楽が犯人との回答が出力されます。完璧と思われていたシステムに欠陥があるのか、それとも。。。神楽は逃避行を続けながら、容疑を晴らすべく真相に迫っていきます。 

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

 

 

幸田真音さんの『人工知能

やんちゃな少年だった新谷凱が、大学でたまたま取った授業で人工知能に出会い、優秀な研究者になるまでを描く青春物語。

人工知能の専門家となった凱は、自動運転車の試乗会で、 車が突然、暴走して人をはねてしまう事件を耳にします。メーカーが事故調査を行いますが、機能上の欠陥は見つかりません。この不可解な事件の原因はどこにあるのか。責任は誰になるのか。凱は、警察署の秘匿捜査チームに加わり、究明に乗り出します。

人工知能

人工知能

 

 

DNA捜査システムはまだ現実にないけれど、住基ネットマイナンバーなど、国民の個人情報をデータ管理するシステムは既に導入されています。自動運転車は限定的に運用開始されていて、一般的公道で見かけるようになるのは時間の問題です。

これらのシステムに感じる不安はどこからくるのでしょうか。

自動運転車の暴走と聞くと映画「クリスティーン」を思い出します。映画「ターミネーター」シリーズは、システムが意思を持って人間を襲い始めるストーリー。そんなシステムの暴走が起こるのでしょうか。その答えは『人工知能』にありました。

AI(人工知能)は人間が設計したとおりにしか動かない。
インプットとして与えられた情報以外の知識を、独自に創作することなんかできないんだ。AIに何を求めるにせよ、正解は人間が決めるもの。
それだけに、いや、だからこそ、設計者つまり情報を与える人間の質が厳しく問われるものでもある。

人間が設計した範囲で動くシステムを恐れる必要はありません。

怖いのは、優れた技術をもつシステムの恣意的な運用。 システム設計が適切か、運用管理が適切か、それが問題です。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。