Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

暗闇の先には光がありました

誰でも、人生の思いがけない展開に戸惑った経験があると思います。どうしてこんなことになったのかと。もし、その予想外の展開が暗闇に落ちたと感じるほどのことだったら。。。

きょうは、命を懸けた逃走をテーマに紹介します。 

 

 

唯川恵さんの『手のひらの砂漠』

このままでは夫に殺される。夫の暴力で結婚生活が壊れ、身の危険を感じた可穂子は逃げ出します。可穂子は離婚して人生を立て直そうとしますが、可穂子に執着する夫がどこまでもどこまでも追いかけてきます。サスペンス逃亡劇です。 

手のひらの砂漠 (集英社文庫)

手のひらの砂漠 (集英社文庫)

 

可穂子は逃走を続けながら、だんだん強くなっていきます。将来の不安を抱えていた独身時代とは異なり、自分の力で生きて、自分の身を守れるたくましさが出てきます。

長い泥沼逃亡生活の後に、つかの間の平穏をむかえて、可穂子は考えます。 

人生は何が起こるかわからない。いいことも、悪いことも、そ知らぬ顔で近づいてくる。ただ、これだけはわかる。すべては繋がっている。自分がここに来たことも、これからきっと何かに繋がってゆくのだろう。

DV被害者になったことが良かったとは到底考えられないけれど、強くたくましくなった可穂子の人生は、結婚相手に頼って生きる人生とは異なった輝きがあるに違いないとおもいます。

 

原田ひ香さんの『彼女たちが眠る家』

九州の過疎が進む孤島の家で、居場所をなくした女性たちの家があります。人目を忍ぶ暮らしだから、互いに素性を明かさず、インターネットは禁止。そこに、ある母娘を受け入れたことから不穏な空気が漂い始めます。私たちは、ここでしか生きていかれない。この居場所を守るためなら何でもしよう。彼女は行動を起こします。。。 

彼女たちが眠る家 (光文社文庫)

彼女たちが眠る家 (光文社文庫)

 

人生が終わったと思い詰める女性たちがいます。彼女たちにとって、痛みを分かり合える仲間がいる場所があるのは大きな救いです。ここでしか生きられないと感じます。

しかし、再びその居場所が奪われたときに、そこで終わりにはなりません。

深い闇の渦中では、何も見えなくて不安と絶望しかないけれど、何とかやり過ごして心と身体を休めたら、きっと光ある場所にでていかれる日がきます。

人生は、やり直すことができます。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。