Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

ハッピーエンドの先 -愛は失われゆくものなのか

ラブストーリーは、お好きですか。すれ違いやその他の試練を乗り越えて結ばれる、この人しかいないという確かな想い、うらやましいですよね。

お話の世界は「めでたしめでたし、それから幸せに暮らしましたとさ」で締めくくられくくられますが、現実はそこからも続いていきます。

きょうは、結ばれた愛の行方を考えてみます。

 

川村元気さんの『四月になれば彼女は』

精神科医の藤代の元に大学時代の恋人から手紙が届きます。写真部の後輩で、目に見えないものを撮りたいと語っていた彼女は何を伝えてきているのでしょうか。

また、同棲中のフィアンセの妹から、夫とはセックスレスで常に数人のセフレがいると言って、誘いをかけられます。藤代とフィアンセもセックスレス。誘いに乗ったらどうなるのでしょうか。

藤代は大学時代を思い起こしながら、愛とは何かを考えます。 

四月になれば彼女は (文春文庫)

四月になれば彼女は (文春文庫)

 

藤代は、大学時代に確かな愛を失って以来、愛と向き合うのを避けています。

昔の恋人からの手紙をきっかけに、過去を回想して、自分の中に愛があったこと、昔の恋人への想い、現在のフィアンセに抱いた想いを思い出します。

愛を終わらせない方法はひとつしかない。それは手に入れないことだ。決して自分のものにならないものしか、永遠に愛することはできない。

愛は一瞬の輝きで、永遠には続かない。
だから続いているときが貴重なのでしょうか。

 

ニコラス・スパークスさんの『きみに読む物語 もうひとつの愛の奇蹟』

弁護士のウィルソンは、家庭よりもキャリアを優先して生きてきて、29回目の結婚記念日も忘れます。傷ついた妻の様子をみて、これまでのツケがついに回ってきて、夫婦関係が危機にあることに気づきます。もう一度、妻をくどかなければならない。ウィルソンは30回目の結婚記念日に向けて、妻の愛を取り戻すために行動を起こします。 

きみに読む物語 ‐もうひとつの愛の奇跡‐

きみに読む物語 ‐もうひとつの愛の奇跡‐

 

 ウィルソンは、夫婦の問題の大半は、自分の悪気のない怠慢にあったと言います。

ようやくわかってきたことがあった。愛情とは、寝るときに口にする”アイ・ラブ・ユー”ですむものではないということだ。

愛は行動にささえられるものだ。毎日、おたがいのためにする献身的行為の中にある。

愛はカタチがないもので、自分の愛が相手に伝わっているか、相手が自分を愛しているかを確認するのは簡単なことではありません。それが愛が結ばれたときの幸福感につながっています。

愛はカタチがないもので、一度結ばれただけでは十分ではありません。お互いをよく知っていることと、愛が伝わるのはまったく別のこと。

愛が失われるのは、愛を活かしつづけなかったから。お互いに関心をもって思いやり続けることができれば、愛は続いていくと信じます。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。