Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

企業か、家業か。そこが分かれ目

私たちは、いったい何のために働くのでしょうか。
収入を得るため? やりがい? それとも楽しいから?

生活がかかっていると考えれば、楽しいこと、好きなことだけでは済まない気もするけれど、毎日のことだと考えると、お財布も、心も満たされないと続けられません。

  

原宏一さんの『神楽坂のマリエ』

マリエは、憧れのカフェをオープンさせて懸命に働いたのに、経営コンサルタントのアドバイスにしたがったのに、3年持たずに閉店に追い込まれて、ネットカフェ暮らし。カフェを再開したくて焦っているところに、縁あって知り合ったヤッさんから「自分はホームレスだと認めて見つめ直せ」と諭され、「矜持ある宿無し生活」を始めます。

宿無しにして食の相談役「ヤッさん」の第二作目。ヤッさんの秘書になったマリエの道はどこにつながっているのでしょうか。

ヤッさんII 神楽坂のマリエ (双葉文庫)

ヤッさんは、マリエがカフェの経営に失敗したのは、家業に企業のやり方を持ち込んだからだと言います。

飲食店には二つ種類がある。”企業”としてやってる飲食店と
”家業” としてやってる飲食店、その二つだ。

(中略)

企業は利益と成長のために頑張っている。
家業は己の誇りと生きがいのために頑張っている

なるほど、利益と成長を目的にする企業は、原価率を管理して効率よく店舗数を増やしていきます。一方、己の誇りと生きがいを目的にするなら、自分の目が届かなくなるようなお店の拡大は好みません。どちらが良い、悪いということはなく、優先順位が変わり、結果として行動が変わります。

これは、私たちにとっての仕事にも当てはまりますね。収入、やりがい、成長、安定、挑戦。どれも仕事が持つ一面だけれど、どこに優先順位をおくかによって、選ぶ仕事が変わります。

私たちは何のために働くのか。優先順位のつけかたが鍵を握っています。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。