Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

頑なになった心をほどくには

あなたは、スピリチュアルに興味がありますか。

神秘的で未知の世界への扉を秘めたスピリチュアルの世界は、私たちを魅了します。不思議で分からないから、癒しにもなり、怪しくもあります。

大切な人がスピリチュアルの世界にはまり込んでいたら、ダマされているのではないかと心配になったときは、どうすればいいのでしょうか。

 

森沢明夫さんの『雨上がりの川』

出版社に勤める川合淳は、家族3人で桜の木が並ぶ川を見下ろすマンションで暮らしています。すべてが順調で幸せな未来に向かっていたはずが、気づくと、かけ離れたところにいます。きっかけは娘の春香が学校でいじめにあったこと。春香は不登校になり、それを苦にした妻の杏子は怪しげな霊能者にはまり込んでいきます。このままでは、家庭がどうにかなってしまう!そこで淳が、春香がとった行動とは何だったでしょうか。

雨上がりの川

この本の帯はややネタバレ気味ですね。中学生の春菜は霊媒師になって、母、杏子を救おうとします。「まさか!」の展開はこのストーリーの魅力ですが、「まさか!」すぎて現実的には参考になりません。

もう少し役に立ちそうな、心理学者の先生のセリフを紹介します。

洗脳を解くっていうのは、何度も、何度も、重ねて強く結ばれた心の紐を、ひとつひとつ順番にほどいていくことと似ているんだよ。

強引に紐の端っこを引っ張ったら、余計に強く結ばれてしまう

 

人はね、いったん洗脳されてしまうと、とても頑固になる。外部の意見を取り入れにくくなるわけだ。じゃあ、どうするかというと、彼らの内側でハッとした気づきが生じるように仕向けてやって、その気づきを自分自身で納得させるの。

 

例えば、奥さんが取った奇行に対して、まずは、それをやるとどういう効果があるの?と訊いてみる。で、奥さんが、こんないいことがあるんだと答えたなら、しばらくしてから、本当にいいことが起きたかい?と問いかけてやるんだ。そうすると、奥さんの脳は自動的に問いに対する答えを考えはじめる。霊能者の言うとおりの結果が出たか否かを

これは洗脳を解く方法を相談したときの答えですが、頭が固くなって他の人の話を聞けなくなっている人を相手にするときにも役立ちます。

人は誰でもそれぞれ事情を抱えているもので、そういう事情を抱えながら右往左往していきてきた結果、いまのその人があるんだよ 

大声や長い説明は、その人の事情を無視しているように感じさせて、心をいっそう頑なに閉ざさせてしまうだけ。さりげなく、一言忍ばせるのが良さそうです。

 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。