Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

人生をやり直せなくて良かった...

あなたは、自分の人生に満足していますか。良いことだけの人生があり得ないのは分かっているけれど、そのとき置かれている状況がキツイときは、どこで間違ったのかなぁ、やり直せるものならやり直したいと思うこともありますよね。

きょうは、人生のやり直しをテーマに紹介します。 

 

荻原浩さんの『あの日にドライブ』 

牧村伸郎、43歳。エリート銀行員でしたが、たった一回の失言で職を失い、タクシードライバーになりました。学歴もキャリアも活かせない仕事でストレスフルな日々を送っています。ある日、学生時代に住んでいたアパートの近くを走ったのをきっかけに、伸郎の夢想が始まります。もしも銀行ではなく出版社に就職していたなら。ケンカ別れした恋人と仲直りして結婚していたなら。 

あの日にドライブ (光文社文庫)

あの日にドライブ (光文社文庫)

 

この本のタイトル から、あの日へのタイムトリップを想像したのですが、少しの飛ぶ気配もないままに読み終わりました。たいへん現実的なストーリーです。

伸郎は、自分が送るはずだった、もうひとつの人生の夢想を重ねた後で、こんなことに気づきます。 

もう一度人生をやり直せたら~

甘美な言葉だが、きっと夢想するだけだからいいのだ。

本当にそんなことが現実になってしまったら、たまったもんじゃない。

どんな中身の積み荷だろうと、一度積み上げた荷物をもう一度、最初から積めと言われるのと同じだ。

ゲームをしていて突然ブチッとシャットダウン。あー、保存していなかったから、これまでの苦労が水の泡になったぁ。楽しく遊んでいたはずなのに「苦労」なんて言葉が飛び出すとは。ゲームですら、やり直すのを面倒に感じるのだから、ましてや人生の苦労を再びするなんて耐えられません。

現実的に考えたら、人生はやり直せないのが良いのです。

 

映画『ペギー・スーの結婚(Peggy Sue Got Married)』

(フランシス・F・コッポラ監督、キャスリン・ターナーさん、ニコラス・ケイジさん主演)

ペギー・スーの結婚 [DVD]

ペギー・スーの結婚 [DVD]

 

こちらは過去にタイムトリップします。

大恋愛の末に結ばれた夫との結婚生活が破綻した中年主婦が、現在の記憶を持ったまま高校時代に戻って、人生のパートナー選びをやり直します。そして、夫への愛を再確認して再出発を決意するというベタなストーリー。

空想の世界でも、いや空想の世界ではなおさら、今の人生がいいという結論に落ち着きます。人生はやり直せないのが良いのです。 

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。