Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

ハウスシェアは青春の中で輝きます

あなたはルームシェアをしたり、寮で暮らしたことがありますか。

同じ釜の飯を食うという表現がありますが、家族でも恋人でもなく、共に暮らした仲間とは特別な絆ができるようです。

きょうは、ハウスシェアをテーマに紹介します。

 

宮本輝さんの『私たちが好きだったこと』

照明器具デザイナーの与志は、格安で3DKマンションに住めることになって、大学時代からの友人ロバを同居人に迎えます。そこに知り合ったばかりの曜子と愛子が転がり込んできます。2組のカップルが生まれ、4人は不安神経症の愛子を支えることで一丸となりますが、やがて蜜月に陰りが訪れます。不思議な巡り合わせで、安らぎの時間がもたらされ、そして終わるまでのストーリー。 

私たちが好きだったこと (新潮文庫)

私たちが好きだったこと (新潮文庫)

 

  

岡崎琢磨さんの『さよなら 僕らのスツールハウス』

河岸にまるで腰かけるように建つシェアハウス「スツールハウス」。スツールハウスで過ごした青春の日々、共に暮らした仲間との友情はかけがえなくて、他へ引っ越した後も、懐かしく思い出すのです。シェアハウスメイトで元恋人の結婚祝いにはどんなメッセージは送るのがよいか。誰もいないはずのシャワールームから水音が聞こえたのはなぜか、など。スツールハウスをモチーフにしたミステリ連作短編集です。 

さよなら僕らのスツールハウス

さよなら僕らのスツールハウス

 

 

共に暮らす仲間との絆、簡単に手に入れられるものではありません。うらやましい限りですが、仲間たちは一人また一人と去っていきます。ハウスシェアするのは生活環境が定まらない20~30代の若者たちだからかもしれません。

スツールハウスで長年暮らした三田村素子は、こう説明します。

腰かけ、という名前のシェアハウス。
ひととき体を休めるにはいいけど、長くとどまるには不向きな場所。
思えば青春とは、きっと誰にとってもそういう時代なのだ。

青春は、時間が限られているからこそ輝いています。ハウスシェアは、そんな青春を彩るのにふさわしい場所です。

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。