あなたは「主婦」と聞いて、何を思い浮かべますか。
主婦とひとくくりにまとめられがちですが、いろんな女性がいるように、いろんな主婦がいて、それでいて似通った悩みを抱えていたりします。
きょうは、主婦をテーマに紹介します。
藤本ひとみさんの『快楽革命オデパン』
真織は上流階級のマダム。高宮企業グループ総師の娘で、グループ役員子息の社交グループ「オデパン」の女王として君臨しています。富とステイタスに恵まれ何不自由ない生活を送りながらも、変化のない毎日に飽いているところに、高宮グループの腐敗を告げるメールが届き、真織は立ち上がります!
真織は、セレブに憧れてシンデレラストーリーを狙う女性に「遊んで暮らすセレブ生活なんて幻想よ」と諭します。
どんなものにもプラスとマイナスがあるわ。どんな暮らしにも、その暮らしなりの大変さがあるの。決して楽じゃないのよ。
人がうらやむ生粋セレブの真織ですが、心が満たされず、自分の生き方を見直し修正したいと考えています。
かつては、真織も似たようなことを思ったものだった。結婚こそが自分をこの環境から解放してくれると。だが、それは違っていた。
自分の望みをかなえてくれるものは、たぶん自分の力だけなのだ。自分の力でやり遂げなければ、いつまでたっても望みは叶わない。
家事を担う既婚女性が主婦の定義ですが、結婚にしあわせを託した女性と言い換えてもいいかもしれません。
夏石鈴子さんの『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』
こちらに登場するのは庶民階級のマダムたち。夫や息子にイライラしたり、ご近所やママ友とのお付き合いに苦労したり、主婦の本音を詰め込んだ短編集。少し毒があります。
がんばれ、主婦。がんばれ、マダム。
【関連記事】
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。