Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

ミステリ入門 推理力を鍛えるのに最適な本

あなたは、 ミステリ小説を読むとき、犯人は誰か、トリックの種は何かを推理しながら読んでいますか。真相が明かされた場面では、そうだったのか!!と驚くことが多いですか。それとも、やっぱりねフフンと笑うことが多いですか。

きょうは、推理力を鍛えるのに最適な本を見つけたので紹介します。

  

大山誠一郎さんの『アリバイ崩し承ります』

新米刑事の僕は、時計屋の店内で「アリバイ崩し承ります」という貼り紙を見つけます。 若き店主の美谷時乃に訊ねると、時計にまつわる依頼は何でも承るのが先代の方針で、時計屋こそが、アリバイの問題をもっともよく扱える人間だと言います。

最初は半信半疑だった僕ですが、時乃が頭を悩ましてきた事件を見事な推理でアリバイを崩し、犯人を見つけるので、相談相手に通うようになります。 

時計屋探偵、美谷時乃の鮮やかな推理を楽しめるミステリ短編集です。

アリバイ崩し承ります

 

たいていの探偵小説の探偵は、どんな推理で真相にたどりついたかを語ることはあっても、どうやってその推理力を磨いたかは明かしません。

『アリバイ崩し承ります』の時計探偵の時乃は、アリバイ問題の扱い方を先代店主である祖父から14年もの間、きっちりと仕込まれたと言います。いったいどんな訓練を受けたのか気になりますよね。

第5話の「時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ」は、まだ幼かった時乃を鍛えるためにお祖父さんが考えたアリバイ崩し問題の話。

わしが本当に犯人役をやるんだよ。『犯行現場』はこの家で、『犯行時刻』にわしはこの家から離れた場所にいたというアリバイを作ってみせる。 

小学生の時乃が、アリバイ写真にトリックが仕掛けられているのではないか、自分が時刻を確認した時計にトリックが仕掛けられていたのではないと、ひとつひとつトリックの可能性を推理し検証していくので、ほぉう、推理はこんな風に進めていくのかと分かります。

各章はどれも50ページ足らずの独立した短編で、刑事の僕がアリバイ問題を説明すると、時乃が解き明かすという流れで進みます。途中で追加調査をすることはなく、謎もトリックの種もすべて、僕の説明の中にあります。

まるで推理の練習問題のような構成で、推理力を鍛えるのには最適、オススメです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。