Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

雨の日は、いっしょに泣きましょう

雨降りが続く季節ですが、あなたは雨がお好きですか。

雨の日をお天気が悪いと言われることも多いけれど、雨が降ると喜んだり、がぜん張り切って元気になる人もいます。

 

森川智喜さんの『なぜなら雨が降ったから』

大学生になった野崎は、1つ下の階にDetective officeという表札が出ているのを見て「探偵活動というレアな体験」ができるかもと期待して、アパートを決めます。くだんの部屋は「なぜなら雨が降ったから」が決めセリフの雨女探偵、揺木奈々子のオフィスで、野崎は知り合うことに成功し、ちょくちょく遊びにいくようになります。

雨が謎解きの鍵となっているミステリ集です。

なぜなら雨が降ったから

雨女を自称する探偵、揺木奈々子は、雨が大好きで、しばしば雨にまつわる話をします。理解できないものも多いけれど、気に入ったものを紹介します。

てるてる坊主の童謡のもともとの歌詞は「晴れにならなければ首を切る」ではなく「いっしょに泣きましょう」という内容だったというくだりに出てきます。

「だから私、てるてる坊主を作るときは、水性マジックで顔を描くってきめているの」

「雨が降ると、水性インキがにじんで、てるてる坊主、泣いてくれるじゃない。いっしょに泣いてくれる、ってわけよ」

雨の日は、てるてる坊主といっしょに泣く日にするのもいいなとおもいました。

雨が降ると洋服や靴が濡れちゃう、洗濯ものが乾かないなどと不都合に目を向けて不機嫌になるのは止めて、さあ、きょうは思いっきり泣く日、泣いていい日と決めて、普段こらえてきた想いを解き放って、敢えて悲しいことを考えて泣いてしまう。 

雨が上がる頃には、きっと涙も枯れてすっきりするから、雨の日が待ち遠しくなるかもしれません。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。