Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

LGBT プライド月間に想う

先週この記事で紹介した映画『パレードへようこそ』のパレードは、「自分たちの性的指向性自認にプライドを持とうとLGBTが立ち上がったプライドパレードが描かれています。 

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LGBTのプライド月間とされる6月は、LGBT関連の作品を紹介していきます。

 

まずは、80年代、イギリス貴公子ブームを巻き起こした BL先駆け映画です。ため息が出るほどの美しい映像にいっそう切なしさが胸に迫ります。

映画『モーリス(Maurice)』(ジェイムズ・アイボリー監督、ジェイムズ・ウィルビーさん、ヒュー・グラントさん、ルバート・グレイプスさん主演)

ケンブリッジ大学の寮に入った通うモーリスは、上流階級の子息クライブに出会います。ふたりは急速に惹かれ合い、クライブの告白をきっかけに恋愛関係になります。やがて卒業し、同級生が同性愛の罪でつかまったことで、家族、名誉を天秤にかけた苦悩が始まります。そこでふたりは、どんな選択をするのでしょうか。

モーリス 4Kレストア版 [DVD]

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モーリスとクライブの前にある選択肢は2つ。自分の心を殺して生きていくか、自分の心に正直に生きていくか。どちらも険しい道です。

 

江國香織さんの『きらきらひかる

笑子は精神病で情緒不安定。睦月は同性愛者で恋人がいます。ふたりは「結婚すれば落ち着きますよ」という医者の助言と「ひとり息子がいつまでも独身だと外聞が悪いわ」という親の主張がきっかけで出会い、結婚します。

睦月を愛しているという共通点で、笑子と睦月の恋人の紺は結びつき、穏やかな結婚生活がスタートしたはずでしたが、周囲の子供を期待する声で笑子は追い詰められていきます。 ふたりとも「このままでいたい」と思っているのに、それがむずかしい。 とてもとても純粋な恋愛小説です。 

きらきらひかる (新潮文庫)

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笑子と睦月は、周囲に合わせようと努めて行き詰まり、正直に生きようとして、再び行き詰ります。心に大きな負担を強いる道しかない、ひどい現実です。

誰を好きになるか、結婚するか、子供を持つか。極めて個人的なことをひとつの型にはめようとすることが、どんどん人を追い詰めていきます。

せめて血液型のように、A型、B型、AB型、O型の4種類だとおもっていたら、もっと細かく分類できたんだって、という具合に受け入れられないでしょうか。

A型は神経質などど血液型別の性格を言い立てることがあっても、人間性の否定まではいかずに一時の話題の範囲にとどめる節度のある社会になって欲しいです。

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。