Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

受け入れる。それから考える。

あなたは、政治に関心がありますか。不況、不況と言われて久しいですが、どうしたら良いとおもいますか。 

 

堺屋太一さんの『団塊の後 三度目の日本』

2026年、東京オリンピックの後に長期不況が続き、日本は危機的な状態にあります。そこに47歳の新総理大臣が誕生し、日本の社会と風土と現代の気質に合った「身の丈の国」を造りたいと説きます。彼が提案する思い切った改革とは何か。危機的状況にある日本を救うことができるのでしょうか。

団塊の後 三度目の日本(毎日文庫)

 

新総理大臣が完了を集めて知恵を絞った「思い切った改革」を聞いて、主人公の老父はこんな感想を言います。

「ふーん。思い切った三つの改革ね。まあ結局、従来政策の強化継続ということだな。よくよく考えると。。。  」

斬新なアイデアを思い付いたつもりでも、従来の枠組みにとらわれていたり。良かれと思ったことが裏目に出たり。

難しいけれど、今のままではいられないと思うなら、他人任せにしたり、諦めることなく、あーしたらどうか、こーしたらどうかと考え続けないといけないですね。

一人でも多くの人が考えることで一日も早く道が見つかることにつながります。

 

的を射ていておかしくなったセリフは、これ。 

 高齢者は年寄りと思われたくないのに、他人には甘えたい。家族や子孫に財産を残したくて私利私欲が旺盛なのに、自分では無欲と信じている。年と共に能力は落ちるが、たいていの人は意欲が落ちない。高齢者は、低下する対応力と燃え残る意欲のギャップに苦しむらしいよ 

 できない苦しみに年齢は関係ありませんが、高齢者に特有なのは一度はできたことができなくなること。こんなはずじゃない、これは自分ではない。突然の事故で選手生命を絶たれてしまったアスリートの気持ちに似ているかもしれません。

若者については、こんなセリフが出てきます。 

欲ない、夢ない、やる気ないの3Yない社会こそ、現代日本の諸問題の原因である

たしかに、高度経済成長期やバブル期は何もかもが右肩上がりで、未来がキラキラしていた頃とは違って、不況という言葉にどっぷり浸かっているいる中では希望を持つのがむずかしいです。ただ、この3Yは、諦めて思考停止に陥っているように感じます。

 

老人も若者も、まずはできない自分を受け入れる、キラキラしていない日本を受け入れることが必要です。

考えたいのは、いま何をしたらよいかなのに、現状を受け入れないままに考えても、それは昔の自分はすごかったという過去の自慢や、生まれた時代がついていないという愚痴しか出てきません。

諦めるのではなくて、ただ置かれている現状を受け入れる。そこから始まるとおもいます。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。