Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

どうして殺人はいけないの?

 「どうして殺人はいけないの?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか。

子供の時に誰もが抱く疑問ですが、納得のいく答えをみつけられないうちにウヤムヤになって忘れてしまったような気がします。

 

西條奈加さんの『三途の川で落しもの』

少年12歳の叶人は橋から転落して三途の川に着きますが、橋から落ちた理由が分からないから、あの世に送れないと言われ、三途の川の渡し守の手伝いをさせられます。

渡し守のふたりは、生まれ変わる度に親を殺す宿命を背負った武士と何度も地獄に落ちた殺人鬼。亡くなった人の未練が強いと川が荒れて渡れません。

叶人は、渡し守を手伝いながら、死ぬこと、そして生きることを考えます。 

三途の川で落しもの

 

叶人と三途の川の番人が、「子殺しと親殺し、どちらが罪が重いと思う?」「子殺しや親殺しが起きるのは、どうしてだと思う?」と話す会話が興味深いです。

番人:「子殺しや親殺しが起きるのは、どうしてだと思う?」

叶人:「自分の生存を脅かされたから、じゃないかな」 

番人:「自然界には、説明のつけられない仲間殺しが数多く存在する。
    しかしすべての命が利己的だと考えれば、納得がいく。
    人も獣も虫も、大事なのは自分だけだ」 

私たちは、自分を守るために、ついつい他の人を攻撃してしまいます。

叶人:「自分さえよければ、他の人はどうでもいいってこと?
    自分だけがよくて、まわりが不幸なら....
    そんなの全然嬉しくない。自分もちっと幸せじゃないよ」

自分のために取ってしまう行動だけれど、それはちっとも幸せにはつながっていません。他の人を攻撃しても不安が増すばかり。

番人:「でもね、自分を本当に守ってくれるのは、結局は自分自身だ。
    だから自分の中に、せっせと力を溜める」

殺人は、幸せにつながらないからいけないのです。

自分も誰も傷つけずにすませられるくらい、強くなりたいです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。