Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「不運」があるから「幸運」に気がつけます

あなたは、自分の人生を愛していますか。

人生を楽しいことばかりで埋め尽くせたらいいけれど、そう上手くはいかなくて、悲しいこと、悔しいこと、いろんなことがありますね。

それでも、自分の人生が気に入っていると言えたら素晴らしいです。

 

森沢明夫さんの『きらきら眼鏡

可愛がっていた飼猫を亡くした青年、明海が古本屋で見つけた本をきっかけに、フリーライタ―のあかねと知り合います。あかねは一緒に居ると華やぐ明るい女性で、日常の小さな幸せ一つ一つを大事にしています。

明海は、会社の先輩の弥生が自分に好意を抱いていることに気づきますが、その気持ちに応えることができず、急速にあかねに魅かれていきます。しかし、あかねには不治の病で余命宣告を受けた恋人がいることが分かります。切ない恋の物語です。

きらきら眼鏡 (双葉文庫)

 

明海とあかねのふたりは、こんな本の一文がきっかけでつながります。  

自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?

人生を愛せるように生きるって、どういうことなのでしょうか。

きらきら眼鏡』に出てくるセリフに鍵があります。

痛みの元をまるごと受け入れる

明海の先輩の弥生が死んだお父さんから伝授された考え方を披露します。

痛みの元にたいして抵抗し続けている限りは、ずっと痛みが続くと思うんだよね。でも、痛みの元をまるごと受け入れられたら、その瞬間から少しずつ癒えはじめる気がするの

(中略)

そのときの自分が置かれた環境を受け入れるって言い換えてもいいんだけどね。受け入れて、じゃあ、自分はどうするか。問題はそこなんだよね

 「不運」が「幸運」を引き立てている

明海の上司のケラさんがオカマのママさんから聞いた名言を聞かせます。

人生を花束でいうなら、『幸運』は派手なバラで、『不運』は地味なかすみそうなのよ。両方を合わせた花束は、いっそう『幸運』のバラが引き立って、とても愛すべき存在になるんだから(中略)

人生には『不幸』も大切な要素だって・こ・と・よ

きらきら眼鏡をかける

あかねは、視界に入ったものすべてを、きらきら輝いたものにしてくれる眼鏡をかけたつもりで生きようと決めたと言います。

(世の中がきらきらして見えると)

あれこれ考える前に、とにかく一歩を踏み出してみようかなっていう気分になれるし、恋愛にたいしても、人生にたいしても、できるだけ自然なままの自分でいようって思えるようになれたかも 

 

人生を愛せるように生きるには、不幸な出来事も受け入れて、それをありふれた毎日に潜むしあわせを見つける助けにすることのようです。

しあわせは、ごく身近にあることに気づくと、世の中がきらきらして見えてきます。そして、きらきらの世界を手に入れたら、私たちは、もっと自由になれるに違いありません。

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。