Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

あなたは、ひとりではない。

あなたは、本を読んでいて「自分のことが書いてある!」と驚いたことがありますか。

きょうは時間を超えて重なり合う物語をご紹介します。

 

小手鞠るいさんの『私の何をあなたは憶えているの』

不治の病でホスピスに入ることになった編集者の深沢洋治は、過去に担当した作家の遺族から未発表原稿を渡されます。それは友人の男性への熱い想いが綴られた内容で、作家自身の日記なのか、いや亡きわが妻の日記にちがいない。突然の妻の死は事故ではなく自殺だったのではないかと悩んだ日々。生前の妻の浮気を疑い調査する中で出会った女性への熱い想い。モルヒネの影響でもうろうとした頭の中で、原稿のストーリーと自分の過去が交錯していきます。。。 

私の何をあなたは憶えているの (双葉文庫)

私の何をあなたは憶えているの (双葉文庫)

 

 

映画『めぐりあう時間たち(The Hours)』

(スティーブン・ダルドリー監督、ニコール・キッドマンさん、ジュリアン・ムーアさん、メリル・ストリープさん主演) 

1923年、作家のヴァージニアは「ダロウェイ夫人」を執筆中、ヒロインを殺すことを思いつきます。1951年、主婦ローラは充たされない想いから自殺しようと考え、息子を友人に預けて、ひとりホテルのベッドで「ダロウェイ夫人」を読み、自分を重ね合わせます。2001年、クラリッサは、作家の友人リチャードのパーティーの準備をしますが、エイズ闘病中のリチャードは混乱しています。ストーリーが進むにつれて、バラバラだった3つの時代の主人公たちの物語が重なり合っていきます。

主人公たちには、死を身近に感じるほどの息苦しさを抱えているため、映画全体が静かな哀しみに包まれています。人生に悩んでいるときの方が共感できますが、気持ちが引きずられないような注意が必要です。 

 

見ず知らずの人が自分と同じような悩みを抱えている、そこには 希望があります。なぜなら、わたしたちがひとりではないことが分かるからです。同じ悩みを抱えた人の中には、もう既に解決方法を見つけた人がいるかもしれません。

世界は少しずつ、少しずつだけれど、良くなっています。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。