Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

大切にする気持ちが、勇気になって戻ってきます

あなたの持ち物で、いちばん年季が入っているものはなんですか。

それは、あなたが気に入って使い続けているものですか。

  

畠中恵さんの『つくもがみ笑います』

江戸深川の出雲屋には、品物を貸して代金を稼ぐ損料屋という商い柄、古いものが集まっています。中には、人から百年以上大事にされ、付喪神となった小道具もあります。

出雲屋で暮らす付喪神が、馴染みの料理屋に貸し出されたはずがさらわれたり、大江戸屏風の中に迷い込んだり、幽霊退治に駆り出されたり、大冒険をします。

ほっこり優しい5つの連作短編です。

つくもがみ笑います

 

気に入って長く使っているものは、友のような、パートナーのような存在になります。多少、古びていても気になりませんし、むしろ、古び具合が味わいになって愛着が増したりします。

百年経っていなくても、口をきいてくれなくても、それが自分の元にやってきたときのこと、それを使ったときのことを思い出すと頑張っていた自分が戻ってきて、勇気づけられたりしませんか。想いが力を生むのです。

付喪神の事始めは、想い。

私たちは、大事にされ大切な存在として扱われると嬉しくなります。期待に応えたくなります。物も大事にされたなら、きっと嬉しいし、特別な力が宿っても不思議ありません。

何か一つ、二つ、愛着を重ねながら長く使い続けるものを持ってみませんか。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。