Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

頼れるのは「自分」だけ

宝くじが当たらないかな、白馬の王子様が現れないかな、遺産がもらえないかな。誰だって、人生が素晴らしく好転するシンデレラ・ストーリーを思い描いた経験はあるはず。

 

益田ミリさんの『一度だけ』

姉の弥生は39歳、バツイチの介護ヘルパー。妹の雛子は、色恋とは縁のない36歳の派遣社員。将来に不安を抱える日々の中、ひな子が未亡人の叔母のブラジル旅行のお供をすることになります。六泊七日、一人約180万円の費用は全て叔母の負担。ふたりは、この機会に生活を変えるチャンスを得られないかと考えます。ふたりの密かな計画は、うまくいくのでしょうか。 

一度だけ

夢見るのは自由。何も悪いことはありません。

ただ、一発逆転のシンデレラストーリーの夢には、落とし穴があります。

自分の収入を増やすのは、上手くいっても数%なものですが、大金持ちに見初められるなら、長者番付の仲間入りだってあり得ます。自分以外の誰かがかなえてくれる夢は、現実の自分の在り様とは関係ないから、大きく際限なく広がります。

夢が大きく羽ばたくほど、現実との乖離が大きくなって、でも、そこで自分が出来ることはない。自分の力が及ばないところにある夢は、心を疲弊させるのです。

『一度だけ』に、こんな文章が出てきます。

弥生は、なんだか、くたびれたのだった。人をあてにする生き方に、ではなく、自分をあてにできないような生き方に。

人生が上手くいっていないときほど、一発逆転を強く期待してしまうものです。

でも、そんなときこそ、夢見る落とし穴に要注意。

頼るべきは、自分。がんばれ、自分! 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。