Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

逆境を照らす光を探して

小説や映画には、本当にこんな人いるのかしらって言うような人物が登場することがあります。正義の味方、ヒーローだったら、お話の中はいいなぁって流すのですが、悪役の方は、いったい何があったのかと気になります。

悪女は、どのようにして生まれるのでしょうか。

 

東野圭吾さんの『白夜行

大阪の廃墟ビルで質屋の主人が殺害されます。当初の予想とは異なり、犯人が捕まることはなく迷宮入りしてしまいます。事件を境に、被害者の息子、亮司と容疑者の一人の娘、雪穂の人生は大きく変容していきます。雪穂は華やかな道を進み、亮司は裏社会に染まっていきますが、ふたりの周りでは、不幸な事故が相次ぎ起こります。それは偶然なのか、仕組まれているのか。

薄暗い雰囲気の中に、たくさんの出来事の断片と憶測が散りばめられた極上のダークミステリーです。 

白夜行 (集英社文庫)

雪穂は、誰もがうらやむ成功を収めたかに見えますが、暗い過去を背負っています。

あたしのうえには太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。

雪穂の愛読書として、マーガレット・ミッチェルさんの『風と共に去りぬGone With the Wind)』が出てきます。ビビアン・リーさんとクラーク・ゲーブルさん主演で映画化された往年のハリウッド作品の原作です。

主人公のスカーレットは、地主の娘に生まれて何不自由ない生活が約束されているはずが、南北戦争を経て没落し苦労をします。愛する男性とも別れることになります。絶望の中から彼女は「そうだ、故郷のタラへ行こう」と言って、力強く立ち上がるのです。 

  

人生はときとして、真っ暗な深夜の中にいるかのような苦しみをもたらします。

でも、もし何かひとつでも、信じられるものを見つけられたなら、暗闇の中でも何とかやり過ごしていかれます。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。