Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

世界が私たちのためにはないのなら。。。

努力は報われると言いますが、積み重ねた努力が無駄になってしまったように感じることもありますね。それでも、きっと道は開けるって信じています。 

 

碧野圭さんの『書店ガール6』

宮崎彩加は、小さな駅中書店の店長となって1年半。ひいきにしてくれるお客様ができ、いよいよこれからと考えているところに、本社から閉店を告げられます。一方、編集者の小幡伸光は、担当する新人作家の小説「鋼と銀の雨が降る」がシリーズされ喜んでいましたが、突然舞い込んだアニメ化の打合せが難航し、心労が重なります。

 個人の意思とは関わりのないところで、物事の先行きが決まり、人生には転換期が訪れます。懸命に頑張ったからこそ、想いが強いからこそ、受け入れがたい現実。そこでふたりは悩み、そしてどのような答えを出すのでしょうか。  

書店ガール 6  遅れて来た客 (PHP文芸文庫)

彩加は、ブックイベントのビブリオマンシ―で、『暮しの手帖』編集長だった花森安治の言葉「世界はあなたのためにはない」を引き当てます。

会社は会社の論理で動いている。自分はただの駒にすぎなくて、ひとつの場所での働きがうまくいかなかったら、すぐに別のところへ置き換えられる。だが、自分が駒の一つにすぎないのだとしたら、自分の感情はどうなるのだろう。

この気持ちは。この悲しみは。

ビブリオマンシ―は、本を手にして、ぱっと開いたページに、そのときに必要なメッセージがあるという書物占いですが、同じ言葉を選んでも、受け取るメッセージが々とは限りません。引き当てた言葉が伝えるメッセージを解釈するのは、自分だからです。

「世界はあなたのためにはない」という言葉は、私たちを突き放すような厳しさがあり、また同時に大きな救いを告げています。

私たちは世界の一部、ただの駒の一つにすぎないけれど、 世界とは対等関係にあります。世界は私たちのためにはないけれど、私たちも世界のためにはない。

私たちは、自由です!

  

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com 

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。