Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

日本的仕事観がブラック企業の温床になっています

ブラック企業」という言葉をよく聞くようになりました。 社員全員が気持ちよく働けるように取り組んでいる会社がある一方で、ブラック企業が次から次へと見つかるのは、なぜなのでしょうか。

 

原宏一さんの『星をつける女』

紗英は、飲食店や飲食チェーン店を覆面調査し、星をつける仕事をしています。彼女のこだわりは、料理の味や雰囲気、サービスに加えて、その裏に潜む経営姿勢までも調査対象とすること。紗英の抜群の食の才能と調査力がつけるのは、どんな星でしょうか。

星をつける女

 

紗英が不正ありとにらんだ店を調査していくと、その裏には従業員を使い捨てにするブラックな実態が潜んでいることが分かります。そして、労務管理の専門家の言葉として、日本的な仕事観がブラック企業問題に密接に関わっていることが指摘されます。 

欧米人には、”仕事は人生の大切な一部ではあるものの、すべてではない”という意識が根底にある。

ところが日本では、(中略)”仕事のためなら多少の無理や自己犠牲は当たり前”という特異な意識が根づいてしまっている。(中略)そうした日本人ならではの意識を巧みに利用するのがブラック企業と言われる会社だっていうんだな

仕事を大事に考えてがんばる姿勢が、むしろ悪い奴から搾取される要因になっているとは、なんと悲しい現実でしょうか!

ここで、ブラックな実態が不正をしている会社で見つかったことに注目したいです。

ブラックや不正を良しとする考えは、自分の利益のためには他人がどうあっても構わないという価値観から発しています。これは、仕事を大事にしている人の価値観とは相いれません。

ブラックと不正のどちらが先に始まるのかは分かりません。けれど、ブラック企業はやがて不正に手を出し、不正をしている企業はブラックへ舵をきる可能性が高いです。

ビジネスを大事にする会社は、不正を嫌います。従業員を大切にします。

だから、仕事を大切に思う気持ちは、捨てなくてもいいのです。

すべきことは、ブラックの中で頑張ることではなく、そのまっとうな価値観を共有できる職場を見つけることです。

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。