Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

占いは救いになりますか

あなたは、悩み事を占い師さんに相談したことがありますか。経験のない方でも、占い師さんに相談したくなったことはあるのではないでしょうか。

きょうは、占いをテーマに紹介します。

 

春日武彦さんの『鬱屈精神科医、占いにすがる』

精神科医の著者は、耐え難い不安感を抱えていますが、同業者に悩みを打ち明けるのは気が進まず、占い師を訪ね歩きます。自らが抱える鬱屈を自己分析しながら、占いにすがりたくなる理由や占いの効用を考察するシニカルなエッセイ。 

鬱屈精神科医、占いにすがる

鬱屈精神科医、占いにすがる

 

悩みごとは、深刻な悩みほど、人に話すと楽になります。誰かに聞いて欲しいけれど、家族や友人、普段の生活で関わりのある人に話すのは抵抗がある。コメントに権威づけがあるのが望ましい。。。占い師は、そんな要望に応える絶好の位置にいます。

 

図子慧さんの『駅神』

京成金町線には、占い爺さんが気まぐれに出没します。いつ会えるという保証はないけれど、的中率は100%。占い爺さんを捜す人が駅に訪れます。

相沢章平は、占い爺さんを見つけて悩み相談をしますが、メモ用紙に数行の文章を書いて、謎めいた言葉を言われて、おしまい。それをどう解釈したらよいか分かりません。途方に暮れているところで、易学学校の理事長と偶然知り合い、解釈してもらうことになります。章平の悩みは解決するのでしょうか。 

駅神 駅神シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

駅神 駅神シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

 

章平は、易学学校の人たちが占い爺さんの本卦(占いの結果)の解釈をあーでもない、こーでもないと議論するのを聞いて、当人が不在になっていると不満をもらします。それに対して、こんなセリフが返ってきます。

易は相談する人なくては成り立たないんですよ。相談する人の状況によって、何百通りもの解釈があるんですから。

つまり、占いのアタリ、ハズレで問われているのは、占いの結果自体ではなく、結果の解釈なのですね。それならば、占いは、悩みにどっぷりつかって狭くなった視野を広げたり、凝り固まった見方を変えるきっかけになってくれそうです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。