Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

ビジネスの成功と正義は両立しないのか

ニュースで、不正の発覚が報じられるのを聞くと、ガッカリします。日本を代表する企業だったり、人気の有名人だったりすると、ますます、ああ、お前もかとため息が出てしまいます。

きょうは、不正疑惑をテーマに紹介します。

 

原宏一さんの『穢れ舌』

牧村紗英は、フランス仕込みのグルメ格付け人。イート&リサーチ社を立ち上げ、飲食店を覆面調査し、資本家が投資の判断材料にする星をつけています。

今回調査対象になったのは、カリスマ料理研究家自然派レストラン、プレミア日本酒の酒造メーカー、銀座の高級寿司屋。 華やかな表舞台の裏に隠されたブラックな実態が見えてきます。そのとき、紗英が取った行動とは何だったでしょう。 

穢れ舌

穢れ舌

 

もし、あなたが勤め先や取引先の不正に気づいたら、どうしますか。

不正に加担したくない。巻き込まれたくない。不正を暴いてやろう。悪いやつを懲らしめてやりたい。いろんな考えが、頭の中を駆け巡ります。

そして取る行動が、その人の真価を表しています。

 

池井戸潤さんの『七つの会議』

営業部のエース、坂戸課長が、怠惰なお荷物社員として悪名高い部下の八角民夫からパワハラで訴えられます。周囲の予想とは反して、役員会は坂戸課長を更迭する厳しい処分を下します。いったい、何が起きているのか。

後任となった原島は、パワハラの陰に隠された不正の事実を知り、事態の収拾に巻き込まれます。章ごとに、主人公を代え視点を移しながら、真相が明らかになっていきます。 

七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)

 

全ての真相が明らかになり今後の道筋がついたところで、企業の良心役を担った八角は、こうつぶやきます。 

虚飾の繁栄か、真実の清貧か(中略)

どんな道にも、将来を開く扉はきっとあるはずだ。

良心の声に耳を傾けましょう。 真面目に誠実に生きる道の方が険しく感じることも多いですが、その先には扉があります。

 

『七つの会議』は、間もなく、野村萬斎さん主演で映画が公開されます。楽しみですね。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。