Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

実家に帰るのは、気が重くって

お正月をご実家で過ごされる方もいらしゃると思います。あなたは、実家に行くのが楽しみですか。それとも、気が重いですか。

きょうは、帰省をテーマに紹介します。 

 

小手鞠るいさんの『望月青果店

50代の鈴子は、アメリカの田舎町で全盲の夫と民宿を営んでいます。日本にいる母親の容態が悪いと聞いて、急遽、里帰りを決めましたが、雪嵐に見舞われ、飛行機が飛ばない可能性が出てきています。母は無事なのか。自分は無事に里帰りできるのか。帰りたいような、帰りたくないような。会いたいような、会いたくないような。鈴子は、落ち着かない気持ちを抱えながら、ひなびた温泉街にある青果店の実家で過ごした日々を思い起こします。

母と娘の愛憎もつれる確執を描いた切ないストーリーです。 

望月青果店

望月青果店

 

 

映画『歩いても歩いても』

 (是枝裕和監督、阿部寛さん主演、夏川結衣さん、YOUさん、樹木希林さん、原田義雄さん出演) 

横山良多は、家族を連れて実家に帰ります。良多は失業中で、両親と顔を合わせるのは気が重いのですが、15年前に亡くなった兄の命日のため致し方ありません。相変わらず厳格な父親、辛辣な母親の姿に、良多は優秀だった兄に抱いたコンプレックスが心に戻って来るのを感じます。 

歩いても歩いても [DVD]

歩いても歩いても [DVD]

 

 

故郷に戻ると、過去の記憶が呼び覚まされます。気が重くなるのは、また傷つくことが分かっているから。それでも戻るのは、捨てきれない大事なものがあるということです。

親子関係は、複雑で厄介です。たくさんのことが積み重なっていて、簡単にはいきません。でもまた、たくさんのことが積み重なっているからこそ、一瞬に込められた想いを感じとることができます。

いつか、苦い思いを抱くことなく、故郷に帰れる日がくるかもしれません。

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。