Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

日記が、あなたの心を落ち着かせます

あなたは、日記をつけていますか。新年に向けて、カレンダーや手帳に併せて日記帳を探している方もいらっしゃるかもしれませんね。

きょうは、日記をテーマに紹介します。

 

堀川アサコさんの『日記堂ファンタジー

大学生の友哉は、ひょんなことから「日記堂」でアルバイトをすることになります。日記堂には、ありとあらゆる日記が集められていて、和装の美人店主、紀猩子が客人にピッタリの日記を選び出します。自分にぴったりの日記を手に入れた人たちに、心境の変化が、奇妙な事件が訪れます。 

日記堂ファンタジー

日記堂ファンタジー

 

 

日記堂の店主、猩子は、日記を読むことには2つの効果があると言います。

退屈な日記は、幸せの記録です。読んでいると、気持ちが落ち着くものですよ。日記に書かれた誰かの日常が、読んだ人の背中を押してくれることもあります。

それとは逆に、自分と同じ境遇にある人の日記を読むのも、気が休まります。行間に同じ悩みを見出し、不毛な日常に共感することで、実際には少しも良い変化がなくても大いに安心するんです

人の生き方には、その人のクセのようなものがあって、私たちは同じような失敗を繰り返したり、同じような悩みを何度も抱えたりしています。

だからきっと、自分自身の日記を読み返すことでも、心を落ち着かせられます。

 

宮下奈都さんの『田舎の紳士服店のモデルの妻』

専業主婦の梨々子は、夫の達郎がウツになり、夫の実家がある北陸の田舎町に移り住みます。ずっと東京で暮らしていくものだと思っていたのに。

急に近くなった夫の両親や兄夫婦との付き合い、笑わない隣人、子育ての苦労、夫とのすれ違いに、淡い恋。梨々子は、平凡で面白みのない町で淡々と毎日を送りながら、時折、ママ友から餞別にもらった10年日記に想いを書きつけます。 

田舎の紳士服店のモデルの妻 (文春文庫)

田舎の紳士服店のモデルの妻 (文春文庫)

 

10年日記は、将来の同じ月日に自分が読み返すことを想定して書くものですが、梨々子はこんなことを考えます。 

後で、たとえば一年後の今日、二年後の今日、この欄を読み返したときに、自分がどんな気持ちでいたかなんて容易に思い出されては困る。ライバル心というのだろうか。未来の自分に見栄を張っている。

(中略)考えた末、かすり、とひとことだけ残すことにした。

日記の書き方に、決まりはありません。ちょっと大げさに書いてもいいし、良いことだけを書いてもいいし、想像の出来事を書くのもありです。

何でもありだと考えたら、楽しくなってきませんか。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。