Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

離婚する自由と権利  

あなたは、ご結婚されていますか。離婚したいと思ったことはありますか。

昔に比べて、離婚率が高くなっていると言います。やり直しができる社会になったということなら、嬉しいですね。

きょうは、世紀の離婚をテーマに紹介します。 

 

浅田次郎さんの『天子蒙塵 第一巻』

清朝の最期の皇帝、宣統帝溥儀には、皇后のほかにひとりの皇妃がありました。彼女の名は文繍。紫禁城を追われ、天津の日本租界に匿われている間に失踪し、離婚訴訟を起こしました。

朝日新聞特派員の北村修治は、一市民に戻った文繍の行方を偶然つかみ、インタビューに成功します。文繍は、もはや名ばかりとなった王朝で始まった皇帝溥儀と皇后の婉容、皇妃の文繍の三人の結婚生活、紫禁城を追われ身の危険を感じながら過ごした日々、そして離婚騒動の真相を語ります。 

天子蒙塵 第一巻

天子蒙塵 第一巻

 

文繍の離婚を手助けする女性は、こう言います。

あなたは男と女のことを何も知らない。知り合うのは簡単でも、別れるときには命が懸かるものよ。ましてや皇帝と皇妃の離婚なんて、一国を敵に回すような話じゃないの。

皇妃でなくとも、離婚は簡単ではありません。それでも、諦められないのが自由。自由は、生きていくのに欠かせないのです。 

 

佐藤賢一さんの『王妃の離婚』

フランス王ルイ12世は、即位直後にジャンヌ王妃との離婚を申し立てます。王妃は申立てられた離婚事由を否定しますが、時の権力を握る国王に抗う者はなく、苦境に立たされます。

カルチェ・ラタンの伝説の男、フランソワ弁護士は、世界を思うがままに動かそうとする暴君の姿に憤り、孤独な王妃の弁護に立ち上がります。 

王妃の離婚 (集英社文庫)

王妃の離婚 (集英社文庫)

 

心が通わなくなった夫婦は、一緒に居ても仕方ありません。ただ、夫婦には二人で築いた歴史があり、情があります。心が通っているか否かを判断するのは難しいです。

離婚の一番のハードルは、このまま頑張っても上手く行かないのだと納得することです。 今の延長に、期待する未来がないと確信しているのなら、変化(=離婚)に向かってただ走り抜ければよいのですが、迷いがあると走っていく道を見失いかねません。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。