Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

親子、兄弟の「絆」は、何でできているのか。

あなたにとって、あなたのご両親やご兄弟は特別な存在ですか。

親子や兄弟を特別な存在にする要素ってなんでしょうか。一緒に過ごした時間でしょうか。それとも、血のつながりでしょうか。

きょうは、親子、兄弟の「絆」をテーマに紹介します。

 

湊かなえさんの『豆の上で眠る』

大学生の結衣子は、家族と距離を感じています。小学生の時に起こった2歳年上の姉、万佑子の失踪事件が心に影を落としているのです。もし行方知れずになったのが自分だったなら、両親の嘆き方は違ったろうと思います。両親は取り合ってくれませんが、失踪の2年後に見つかった万佑子を別人のように感じています。本当のお姉ちゃんはどこに行ったの?

結衣子は、失踪前の姉を諦めきれず、行動を起こします。そして、たどりついた真実とは何だったでしょうか。 

豆の上で眠る (新潮文庫)

豆の上で眠る (新潮文庫)

 

 

映画『そして父になる』(是枝裕和監督、福山雅治さん、尾野真千子さん主演)

エリートサラリーマンの野々宮良多は、妻のみどりと6歳になるひとり息子、慶多と暮らしています。ある日、慶多が生まれた病院から、出生時に赤子の取り違えがあったことを告げられます。相手方の夫婦は、小さな電気店を営む斉木雄大とゆかり。

子供を交換して、血のつながった息子を引き取るか。6年間、息子と信じてきた子供を育て続けるか。2つの家族の苦悩が描かれます。 

そして父になる

そして父になる

 

 

『豆の上で眠る』の結衣子や『そして父になる』の野々宮が苦悩するのは、一緒に過ごした時間や相手への思いを捨てきれないからです。つまり、それが「絆」の要素です。

一方、血のつながりへのこだわりは、古今東西で見られます。

ありがちなのは、財産は血のつながった子供に残したいという遺産相続問題。一度も会ったこともない子供を探し出して継がせようとする話もありますね。

たぶん、私たちは、特別な存在と呼べる誰かを必要としていて、それでいて、愛情や慈しみなど、カタチなく移ろうものが信じきれないのです。自分に自信がないから、客観的に確認できて変わらないものを選びたくなります。

血のつながりへのこだわりが捨てられないものなら、そこにも「絆」の要素があります。 

「絆」は、いろんな要素からできているのです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

今週のお題「読書の秋」