Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

自分の行いがブーメランのように返ってきます

あなたは、誰かを殺したいと思ったことがありますか。それは、相手が憎くて憎くて仕方なかったからですか。それとも、相手の存在が自分の幸せを邪魔していたからですか。

きょうは、殺し屋をテーマに紹介します。 

 

石持浅海さんの『殺し屋、やってます。』

経営コンサルタントの富澤允は、副業で殺し屋をやっています。殺人の依頼が入ったら3日で引き受けるかどうかを判断し、報酬の前金が払われたら2週間以内に殺害します。

富澤は、殺害理由を聞きません。殺害理由を知ると標的に感情移入して、冷静に立ち向かえなくなるからです。しかしながら、殺害するためには標的の生活パターンを知る必要があり、富澤は標的の調査中に目にした彼らの行動に首をかしげます。なぜ、毎晩、公園で水筒を洗うのか。独身男性なのに紙オムツを買うのか。 

殺し屋の話といっても、ドロドロしたところが一切なく、明るく軽く読めるミステリ短編連作です。  

殺し屋、やってます。

殺し屋、やってます。

 

私たちは、全く自覚なく、さらには責任もないところで、誰かに不利益をもたらしたり、恨みを買ったりすることがあります。殺し屋の標的がヤクザなど特別な世界の人に限らず、殺す理由の正当性が確認されないのなら、私たちも、いつ殺されてもおかしくありません。

『殺し屋、やってます。』の最終話で、富澤は自分の殺害依頼を受け取ります。自分の行いは、巡り巡って、ブーメランのように返ってくるのです。 

 

映画『Mr. & Mrs. スミス(Mr. & Mrs. Smith )』(ダグ・リーマン監督、アンジェリーナ・ジョリーさん、ブラット・ピットさん主演)

ジョンとジェーンは、大恋愛を経て結婚しましたが、数年が経過し倦怠期を迎えています。互いに、相手が自分に隠し事を抱えていると感じています。 実は、ふたりとも殺し屋なのですが、その事実を相手には隠しているのです。

そんなある日、ふたりは互いが殺害の標的となっていることを知ります。。。 

こちらもドロドロとは無縁。夫婦関係を見直すロマンティックコメディです。

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション [DVD]

Mr.&Mrs.スミス プレミアム・エディション [DVD]

 

自分が隠し事をしているときは、していないときよりも、相手が隠し事をしているという発想を抱きやすいです。ここにも、ブーメランが飛んでいます。 

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

今週のお題「読書の秋」