Book In Life 迷子の本棚

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家族の問題は複雑。だからこそ、終活のすすめ

あなたは、エンディングノートをご存知でしょうか。

エンディングノートは、万一に備えて、遺される人たちに伝えることを書き記しておくノートです。書く前と後では、かなり心持ちが変わります。まだ書いたことのない方は、ぜひ、試されることをお勧めします。

 

桂美人さんの『エンディングノート

脚本家の神尾良子は、文章講座の講師を依頼され出掛けていき、その講座が老人向けの遺言書やエンディングノートを作成するセミナーの一部であることを知ります。そんなことは聞いていない。文章講座は好評のうちに終わり、次回講師を依頼されますが、良子はきっぱり断ります。二度と関わりたくない。良子が頑なに抵抗している理由は何でしょうか。

エンディングノートをきっかけに、良子の悲しい恋の記憶がよみがえります。折り合いが悪かった家族と向き合うときがやってきます。やがて、良子は転機を迎えたことに気づきます。そのとき良子は何を思うのでしょうか。 

良子が心に抱える闇が伝わってくるので、ちょっと重い話です。

エンディングノート (角川文庫)

 

エンディングノートを書くにあたっては、自分の半生を振り返ることになります。これまで記憶の奥底に閉じ込めて、目を背けてきたことにも向き合わなければならず、簡単にはいきません。

特に家族の問題は、いろんな出来事やいろんな思いが絡み合っているので、複雑です。でも、少しずつ時間をかけて、エンディングノートに記していくうちに、心の中が整理されていきます。それは、この世を去る準備であると同時に、残り人生をどう過ごすかを見つける作業になるはずです。

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。