Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「知らない方がいい」こともある...のでしょうか

あなたは、「優しい嘘」をどう思いますか。

あなたのことをだまそうとする悪意ある嘘ではなく、あなたのことを想って、あなたが苦しまないためにつく嘘です。

 

浅田次郎さんの『マンチュリアン・リポート』

昭和3年6月、満州の統治者、張作霖将軍が列車もろとも爆殺されました。

一年後、陸軍中尉の志津邦陽は、はっきりした物言いが買われて、昭和天皇から呼び出されます。爆殺事件の報告内容が曖昧で、信じられない。真相が明らかにされなければ、世界各国に疑惑と不信感を抱かせてしまう。志津中尉は、事件の事実調査を命じられます。

志津中尉は、満州張作霖が列車に乗った足取りを追います。当日、列車に同乗していた日本軍人らの不可解な行動、そして、張作霖の言動の真意が見えてきます。志津中尉は、すべてを隠すことなく報告できるのでしょうか。

マンチュリアン・リポート (講談社文庫)

 

一般論で話すなら、嘘やごまかしは、嫌なのです。それは間違いありません。でも、具体的に、秘密にする内容を聞いたら、知らない方がいいこともあるかもしれません。

 

例えば、「あなたは、不治の病に掛かっていて、余命は〇ヶ月です」

アンケートを取ると、自分がガンになったときは隠さずに知らせて欲しいが、家族がガンになったときは知らせたくないと回答する人が多いそうです。告知する対象が、自分から家族の場合で判断が変わってしまうのです。

 

例えば、「あなたのお隣さんは、あなたを嫌っています」

嫌いなら、はっきり嫌いと言って!と言いたくなることもありますが、嫌われているかもと思っていても、いざ、本当に嫌われていると知ると傷つくものです。 あいまいなままにしておけば、いつか仲直りする機会が巡って来るかもしれません。

  

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。