Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

ウツになった理由を探して

あなたは、カウンセリングを受けたことがありますか。

誰かから受けた質問に答えようとして、言葉を重ねているときに、「そうだ、そういうことだったんだ」って気が付くことがありますね。答えは、自分の中にある。でも、自分一人で取り出すことができない。カウンセラーは、そんなもどかしさから抜け出す助けをしてくれる存在なのだと思います。

この本を読んでいると、まるで自分がカウンセリング を受けているような気がしてきます。

 

谷川直子さんの『世界一ありふれた答え』

積木まゆこは、夫に浮気されて離婚、ウツ病にかかって、カウンセリングに通っみつけています。ある日、カウンセリングがつらくて、カフェで泣いていると、男が「自分もウツだ」と話しかけてきます。男の名は、雨宮トキオ。トキオは、 指が動かなくなる病にかかったピアニスト。

ふたりは、ウツという共通点でつながります。まゆこは、カウンセリングを受けながら、トキオを見つめながら、なぜ自分がウツ病に陥ったのかを考え続けます。その答えとは、何だったでしょうか。 

世界一ありふれた答え

まゆこは、『人間に違いなどない。同じだからこそ、人は違いにこだわるのだ』と気づき、自分と同じように苦しむトキオに必死に語り掛けます。

誰もが完璧を目指すのは、全ての人が完璧でないから。みんな完璧じゃない。ね、みんな同じなのよ。特別じゃなくていいの。それを感じることができればあなたは自由になれる

 

私たちは、 ついつい誰かと自分を比べてしまいがち。自分の方に劣っているところ、足らないところがあると、どうしようと悩みます。自分の方が優れている、恵まれていると分かると、一瞬ほっとして、すぐにまた、次の比較を始めます。時には、自分が恵まれていることに居心地の悪さを感じることもあります。

もう、他人と比べるのは止めよう、他人にどう思われようと構わないと口に出しても、現実にはなりません。なぜなら、他人と比べなければ、自分を確認できないから。

きっと、これからもずっと、誰かと自分を比べながら、生きていきます。それなら、このトキオの言葉を覚えておきたいです。 

以前は音楽のない人生なんて無意味だと思っていたけれど、無意味な人生なんて言葉にこそ意味がないんだって、いまは思う。

私たちがどんなであっても、私たちの人生には意味があります。

誰かと自分の違いは、私たち自身の価値を揺るがしません。

これから先、何があっても、私の人生も、あなたの人生も、価値があります。

  

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。