Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

おいしいご飯が元気をくれます

あなたは、普段どんなお店でランチを食べていますか。どうして、そのお店を選ぶのでしょうか。ご飯は、ただお腹を満たすだけではありません。 

きょうは、元気をくれるご飯をテーマに紹介します。

 

原田ひ香さんの『ランチ酒』

犬森祥子は、深夜専門の「見守り屋」一晩中起きて、子供や老人、ペットを見守るのが仕事です。祥子は、仕事を終えた後、ランチをがっつりとって、お酒を飲んでリラックスしてから、家に帰って眠ることにしています。

祥子は、食事を楽しみながら、見守る人の孤独や事情を思いやり、離婚して夫の元に残した娘を想って悩みます。本当は、悩まないためにお酒を飲んでいるのに。やがて、祥子に心境の変化が訪れ、一歩踏み出します。 16の祥子のランチ酒談です。

ランチ酒

ランチ酒

 

  娘と元夫の三人でランチに出掛けた祥子は、こんなことを考えます。 

 ああ、おいしい食べ物ってなんて素敵なんだろう。なんて、人の気持ちを和ませるのだろう。

私たちはだめな人間だし、これまでも、これからもきっと間違いを犯す。だけど、今日はまあまあうまくいった。それで良いのではないだろうか。これからも問題は出てくるはずだ。けれど、その時考えればいい。

悲しいとき、苦しいときは、食事にまで気が回らなくなりがちですが、そんなときこそ、意識しておいしいものを食べるようにしたいものです。

ご飯が悩みを解決することはないけれど、おいしいご飯は、前向きになる後押しをしてくれます。 

 

柏井壽さんの『鴨川食堂』

京都にある鴨川食堂では、食の探偵をしています。看板を出ていなくて分かり難いお店ですが、縁のあって辿り着いた依頼者の、もう一度、あの料理が食べたい、あの味を再現して欲しいという願いをかなえてくれます。亡き妻の手料理や子供の頃、どこで食べたか定かでない料理まで。心をほっこりさせる6つの短編です。 

鴨川食堂 (小学館文庫)

鴨川食堂 (小学館文庫)

 

もう一度食べたい料理は、温かい思い出と結びついています。ただ、おいしかったから、また食べたいのではなく、その時の温かさに浸りたいのです。よし、頑張らなきゃというとき、ちょっと背中を押してもらいたくて、温かい記憶を取り戻したくなります。 

だからきっと、おいしい記憶をたくさん作ったら、 たくさんの応援団を持っていることになると思います。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

今週のお題「最近おいしかったもの」