Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

家族の思い出が、じわりと心に響きます

あなたとご家族との仲は、いかがですか。

仲が良いような、良くないような、多くの人が家族に複雑な思いを抱えています。だからこそ、ふとした瞬間によみがえる家族の思い出は、じわりと心に響きます。 

きょうは、家族の思い出をテーマに紹介します。

 

乾ルカさんの『わたしの忘れ物』

大学の学生部を訪れた中辻恵麻は、強引にアルバイトを押し付けられます。仕事は、駅に隣接した商業施設「トゥッティ」の忘れ物センターで、センターに届いた忘れ物の管理と引きとりに来た人の対応。

恵麻は、アルバイトをするうちに、ガラクタに見えた忘れ物の陰にある、持ち主の想いに気づきます。「人の思い一つで、物の価値は変わるから」

やがて、恵麻は、自分自身が家族や親友に対して苦い思いを抱えていたために、忘れていたことを思い出します。 心がほっこりする短編連作です。

わたしの忘れ物

わたしの忘れ物

 

ラクタに見えた忘れ物は、かけがえのない宝物でした。でもそれは、あくまでも、持ち主にとってのことで、他の人にとってはガラクタであることには変わりません。

恵麻の口癖は「私なんか」。私たちは、ついつい、自分を無価値に思ってしまいます。でもそれは、間違い。恵麻も、そして私たちも、誰かの大切な存在であることを忘れてはいけません。

 

森浩美さんの『こころのつづき』

どこにでもいそうな普通の人の日常には、家族の思い出が詰まっています。

第一話では、結婚を控えた女性が、冬の軽井沢に向かいます。表向きの理由は、キャンドルナイトというライトアップイベントを見るため。本当の理由は何でしょうか。

第二話では、お父さんが、犬を飼いたいと娘にせがまれます。不本意ながら飼い始めた結果、どうなったでしょうか。  

このほか、全部で8つの心温まる短編集です。

こころのつづき (角川文庫)

こころのつづき (角川文庫)

 

あのね、世の中も家の中も一緒、我慢して頑張ったりする人がいるから、当たり前のことが当たり前のように流れているように思えるのよ。でも、そういうことって忘れがちになる。 

普段の何気ない毎日の中にある思いやりや気遣い、見過ごされがちだけれど、大切なものだからこそ、ふと思い出したときに、心に響きます。

 

【関連記事】 

bookinlife.hatenablog.com

bookinlife.hatenablog.com

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。