Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「介護」は分担制にしませんか

ある年代になると「介護」が気になり始めます。

親の介護はどうしよう?そして自分の介護はどうなるのか?

迷惑を掛けたくないから、ピンピンコロリがいい。

ん、迷惑?つまり「介護」ってハズレくじなのでしょうか。

 

岸本葉子さんの『週末介護』 

葉子さんのお父さんは、養子のお兄さんと二人暮らし。お兄さんが「お父さんを最期までみます」と言ってくれていたから、介護は免除されると喜んでいました。やがて、月日が流れ、兄が仕事で家を空ける昼間、父親がひとりでは昼食を食べなくなり、姉が父親の様子見の訪問を始めると、他人事にはできなくなります。

葉子さんは、自宅の近所にマンションを購入し、兄弟3人で父親の介護を分担することを提案します。マンションを父親の住まいとし、平日は兄が共に暮らす。兄が仕事中の昼間は、姉が来る。兄が家に戻る週末は、葉子さんが泊るという介護態勢が始まります。

葉子さんが父親を介護した5年間の日々をつづった実体験エッセイです。

週末介護

 

実体験話には、しばしば「壮絶な」という修飾語をつけて紹介されますが、この介護エッセイには当てはまりません。むしろ、そこらの小説にチラッチラッと挟み込まれる介護談の方が強烈です。

おそらく、その理由は2つ。まず、父親が傍若無人なふるまいをしないこと。もともと、周りにいる人を気遣う人であったと出てきます。そんな生来の気質が、認知症が進んで、子供に戻っていく過程でも、言動の抑制につながったのではないでしょうか。

次に、介護が分担制であったこと。 葉子さんは、元々、介護が免除されればラッキーと思っていたし、いざとなっても、自宅に近い方が便利とか、ジムに通いたいとか考えています。誰だって、自分の都合を考えるのは当然のことですし、無理があると続けられません。介護をハズレくじのように押し付け合うと、 息抜きをする余裕もなくなって、負担が倍増します。介護は分担を基本に考えていきたいです。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。