Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「真実」は見つけられるのか?

本当のことが知りたい。たくさんの事実の断片を集めて、つなぎ合わせたなら、真実を見つけられるのでしょうか。

真実はひとつだけ。でも、真実にたどり着けたことは、どうやったら分かるのでしょうか。 集めた断片が十分でなかったり、偽りが含まれていたり、つなぎ合わせ方に間違いがあるかもしれません。

結局のところ、真実はまぼろし、事実の断片の解釈のひとつにすぎないのです。

 

浅田次郎さんの『珍妃の井戸』

清王朝末期、英国海軍のソルベリー提督は、2年前の義和団事件の非人道的行為を究明するために、北京に着任します。そして、北京陥落のどさぐさに紛れて、光緒皇帝の寵愛を受けた美しい妃、珍妃が井戸に投げ込まれて殺されたことを知ります。

いったい誰が珍妃を殺したのか。真相が闇のままでは、近代国家への道が閉ざされてしまう。ソルベリー提督は、ドイツ、日本、ロシアの高官と共に、関係者への聞き取り調査を進めますが、証言は食い違いをみせます。どれが真実で、どれが嘘なのか。いったい、珍妃の身の上に何が起こったのでしょうか。

蒼穹の昴』の続編にあたりますが、これ一冊でも楽しめます。

珍妃の井戸 (講談社文庫)

 

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