Book In Life 迷子の本棚

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やっぱり、「江戸人情」小説が、心を癒します

肌寒い日が増えてきた今日この頃、ほっこり系小説を読みたくなりませんか。

ほっこりと言えば、江戸人情がお勧め。現実と違う時代が舞台で、ちょうどいい距離感があって、人の優しさに心が温まって癒されます。 

きょうは、江戸人情小説を3冊、紹介します。 

 

畠中恵さんの『まんまこと』シリーズ

江戸時代、町中の揉め事は、町名主の玄関で裁定されていました。神田町名主の跡取り息子、麻太郎の評判は、16歳を境に、生真面目でしっかり者からお気楽者へと、真逆に変わりました。そんな麻太郎が、悪友の二人、色男の清十郎と堅物の同心見習いの吉五郎と共に、町の揉め事の解決に奮闘する短編連作です。

第一話は、麻太郎が揉め事の渦中に放り込まれ、会ったこともない町娘のお腹の父親に名指しされてしまいます。麻太郎は、身の潔白を晴らすことができるのでしょうか。娘の気持ちを思いやった裁定に、じわりと癒されます。 

私が特に好きなのは、4作目の『ときぐすり』。 時は誰の上にも等しく過ぎていき、それが心を癒してくれる薬になるという言葉にグッときました。

一作目は、『まんまこと』まんまこと (文春文庫) まんまことシリーズ 1

 

輪渡颯介さんの『皆塵堂』シリーズ

「皆塵堂」は、訳ありの品物を扱う古道具屋。夜逃げした家や死人の出た家の道具を安く引き取って扱っています。訳あり品ゆえに、幽霊がついているのは日常茶飯事。店に働きに来る人も訳ありばかり。仕入れに行ったり、店番をしていたり、夜寝ているときに怪奇が起こります。 幽霊が頻出するけれど怖くない、心温まる短編連作。全7作、どこから読んでも楽しめます。

古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)

古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)

 

 

梶よう子さんの『みとや』シリーズ

長太郎とお瑛の兄弟は、両親を亡くし両親の店を失い、やっとの思いで小さな店を構えます。三十八文均一の何でも屋「みとや」。若だんな気質が抜けない長太郎が、変わったものを仕入れてくるので、看板娘のお瑛は、いつも苦労しています。仕入れ品がきっかけで起こる騒動が楽しい短編連作。お瑛から元気がもらえます。  

ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

 

 一作目『ご破算で願いましては』ご破算で願いましては: みとや・お瑛仕入帖

二作目『五弁の秋花』五弁の秋花: みとや・お瑛仕入帖

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。