Book In Life 迷子の本棚

テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています

雨の日は、読書をして過ごしませんか

雨降りの日が続いていますね。厳しい暑さの夏が去って、雨が降る度に秋が深まっていきます。こんな日は、部屋に閉じこもって、シトシトと降る雨音を聞きながら、読書を楽しむのはいかがでしょうか。

きょうは、雨をテーマに紹介します。

 

松尾由美さんの『雨恋』 

秋の長雨の季節、会社員の沼野渉は、アメリカ駐在が決まった叔母のマンションに移り住み、留守番することになります。引越しを終えてまもなく、渉は、マンションの部屋に若い女性の幽霊がついていることに気づきます。幽霊は、3年前にこの部屋で暮らしていたOLの小田切千波で、自殺したことになっているが違うのだ、真相が分からないから、中途半端な状態にとらわれているのだと語ります「雨が降るといやでもここへ来るし、降らなければ期待と思っても来ることができない。」 渉は、幽霊に出ていってもらうために、真相の調査に協力します。明らかになった真相とは、何だったでしょうか。 

雨恋 (新潮文庫)

雨恋 (新潮文庫)

 

 あ~、あの日も雨だったなぁなんて、天候をきっかけに過去の出来事を思い出すことがあります。きっと、秋の長雨の季節になるたびに、渉は、この雨のときだけ現れる幽霊との出会いを思い出すのだと思います。

 

あさのあつこさんの『神々の午唾(うたたね)』

遥か昔、神と人間が共に生きていました。神が人間の傍らで暮らし、恋愛で心を熱くし、親子の絆に悩み、友情のために頑張るオムニバスストーリー。

第一話は、雨と雲を司る力を与えられた女神シムチャッカ。芽吹きの季節の恵みの雨が降り止まなくなります。弟のリュイが心配して駆けつけると、シムチャッカは、雨が言うことを聞いてくれないと泣き出します。女神に何が起こっているのでしょうか。 

神々の午睡 (幻冬舎文庫)

神々の午睡 (幻冬舎文庫)

 

 第二話以降は、嫌われ者の神さま、死を司る神グドミアノと沼の神フィモットが登場します。グドミアノは大切な人を死の世界に連れていく存在であることから、フィモットは醜い土蛙の姿で生まれたことから、人間から忌み嫌われています。

人間が敬い崇める神が、笑ったり、泣いたり、悩んだり、愚かな過ちを犯して後悔したり、人と大差ない姿に哀しく切なくなります。

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。