Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

「復讐」か「癒し」、どちらを選びますか

酷い目に遭って悔しい、そんなときは、どうしたらよいのでしょうか。酷いことをした相手に「こんちくしょう」とやり返したら、痛快で気持ちがおさまるかしら。それとも、「大変だったね」っと労わってもらうのが良いでしょうか。

あなたなら「復讐」か「癒し」、どちらを選びますか。

 

原田ひ香さんの『復讐屋成海慶介の事件簿』

美奈代は、社内恋愛の男にフラれ、出世の踏み台にされていたことを知り、復讐屋「成海事務所」を訪ねます。料金が高額で払いきれないことが分かると、復讐の技術を学ぼうと押しかけ秘書になります。復讐屋には、悔しい思いを抱えた依頼人たちが集まってきます。成海は、どのような方法で復讐を進めるのか。美奈代は、復讐を果たすことができるのでしょうか。 

復讐屋成海慶介の事件簿

復讐屋成海慶介の事件簿

 

 昔見たドラマに、最大の復讐は幸せになることだというセリフがあったのを思い出しました。理不尽な仕打ちに憤りを感じるのは、当然のこと。でも、行動を起こす前に、自分がどんな人生を送りたいのか、本当に望んでいることが何かを考えることが大切です。悪い奴を懲らしめることよりも、自分が幸せになることを優先すべきなのです。

 

森沢明夫さんの『癒し屋キリコの約束』

純喫茶「昭和堂」は、心に傷を負ったお客さんたちに救いの手をさしのべる「癒し屋」として知られています。訳ありで「昭和堂」に身を寄せたカッキーこと柿崎照美は、美人オーナーの有村霧子が、持ち込まれた悩みをユニークな方法で解決して、依頼人の心を癒すのを目撃します。 

癒し屋キリコの約束 (幻冬舎文庫)

癒し屋キリコの約束 (幻冬舎文庫)

 

霧子は、訳ありの過去に決着をつけるときを迎えたカッキーに「ありがとう」と言うようにアドバイスします。その理由を霧子は、こう説明します。

人間の心って不思議なもんでさ、自分で断ち切ったはずの過去には、いつまでもつきまとわれて重たいんだけど、しっかり受け入れた過去は、その瞬間から軽くなるんだよね。

自分の過去をしっかり肯定してさ、あの過去があるから、いまの自分があるって、そんな風に受け入れて感謝できた瞬間に、人は過去から自由になれるとようにできてるんだよ。

過去は断ち切るのではなく、受け入れる。よし、前に進もう!というときは、たとえ演技でも、心を込めて「ありがとう」という。覚えておきたいですね。 

  

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 ここまで読んでくださって、ありがとうございました。