Book In Life 迷子の本棚

読書で心を癒しましょう。テーマにあった本や映画の紹介と、その本や映画を通じて考えたことをアレコレ書いています。本に出てくるお料理の再現にも挑戦しています。

私たちは、どうしてペットを飼うのだろう?

あなたは、ペットを飼っていますか。ペットと言えば、イヌとネコのどちらが好きか、どちらを飼いたいかを質問するイヌ派vsネコ派論争がありますね。小鳥や魚、爬虫類を飼う方もいらっしゃいますが、やはり、ペットの代表格はイヌとネコなのでしょうか。

きょうは、飼い猫をテーマに紹介します。

 

吉野万里子さんの『連れ猫』

亜沙美は、ひとりで生きていくのが寂しくて、恋人と同棲を始めます。恋人は2匹の猫を飼っていて、名前は「ソリチュード(いい孤独)」と「ロンリネス(悪い孤独)」。恋人からDVを受けるようになり、亜沙美が別れを告げると、恋人は、ひとりの寂しさを紛らわすために、猫を 1匹連れていけと言い出します。この後、亜沙美はどう生きていくのか。引き裂かれた2匹の猫はどうなるのでしょうか。 

亜沙美と2匹の猫の目を通して、生きていく寂しさとは何か、寂しさとの向き合い方を考える、やや重めの小説です。 

連れ猫

連れ猫

 

誰かと必死で群れるより、寂しいことになれた方がいい。きっとどんな人でも、一生分の寂しさの量ってあまり変わらないのよ。普段から寂しい人は、それに慣れて強くなって、死ぬときにきっとそれほど孤独を恐れない。逆に、いつもさみしいことから逃げて、群れて群れて過ごしている人は、死ぬまさにその瞬間、巨大な孤独に飲み込まれると思うの。

 これは、亜沙美の母親のセリフ。

一人で生きていくことに寂しさを感じて、パートナーを探したり、ペットを飼い始めることは、とても自然なことです。ただ、パートナーがいれば、ペットがいれば、寂しくなくなるかというと、そんなことはなくて、むしろ、寂しさが増すこともあります。

まずは、自分一人で寂しさに向き合うことが必要で、それができた後で、パートナーやペットと、寂しさを抱える者同士、寄り添って生きていくことができるのだと思います。

独りになったソリチュードは、こう言っています。

オレもひとりぼっちで、でも笑って過ごしてるぜ、

っていうのを見せようと思う。

 

  

有川浩さんの『旅猫リポート

ナナは、サトル(宮脇悟)の猫。生粋の野良であることに誇りを持っていましたが、サトルと出会って飼い猫になります。5年が経ち、サトルには、ナナを飼い続けれられない事情ができます。ナナは、サトルに連れられて、新しい飼い主を探すお見合いの旅に出ます。

子供の頃、引越しが多かったサトルの旧友は、各地に散らばっています。家業の写真館を継いだ幼なじみ、農業を営む中学時代の親友、ペンションを経営する高校時代の友人カップル。ナナは、サトルを取り巻く人と知り合っていきますが、お見合いはまとまりません。ナナはどうなるのでしょうか。そもそも、なぜ、サトルはナナを手放さなければならないのでしょうか。

旅猫リポート

旅猫リポート

 

いまさらですが、ペットは家族です。 一度、心を通い合わせたら、簡単に別れることなんて、できないのです。 

 

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ここまで読んでくださって、ありがとうございました。